1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

マツダが力を入れる「模擬ジムカーナ」とは何か? 車の「操る楽しさ」不安なく体験できる場を

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 9時30分

ワークス活動、またはプライベーター(個人参加)という従来の枠組みではなく、「共に挑む」というスローガンのもと、マツダ本社が統括するマツダ・スピリット・レーシング(MAZDA SPIRIT RACING)へと昇華させたのだ。

マツダ・スピリット・レーシングが掲げているのは、「モータースポーツをより身近で気軽に楽しんでいただけること」。

また、「ジャンルを問わず道具を操ることやスピードスポーツを楽しんでいる方と、その世界に憧れる方や応援される方が繋がること」だと、マツダは説明している。

具体的な活動としては、「スーパー耐久シリーズ」を頂点に、ロードスターのワンメイクレースシリーズ「ロードスター・パーティレース」や、近年愛好家が急増しているeスポーツがある。それぞれの上位成績者が、スーパー耐久を目指すステップアップボードに乗ることもできる。

こうした背景の中で、マツダとしてさらなるグラスルーツ(草の根)活動を試みたのが、ジムカーナなのだ。

マツダ・スピリット・レーシングの活動全体を管轄する、マツダ本社のブランド体験推進本部の関係者は「スポーツドライビングを楽しみたいが、サーキットを走行することが怖いと感じている方が一定数いる」と市場を分析している。

この「怖い」とは、「走行速度域が高いこと」「ほかのクルマと混走すること」「費用がかさむこと」、そして、「接触で大切なクルマを損傷すること」といった、さまざまな不安を意味する。

こうした不安を払拭でき、しっかりとした運営体制のもと、クルマを操る楽しさを思い切り味わえる場を検討してたどり着いた形が、ジムカーナだったというわけだ。

「想定していた以上に、モータースポーツ初心者の方が数多く参加していただき、改めてこの試みの重要さを実感しているところだ」(同関係者)と、すでに成果を実感しているという。

これまでの流れを振り返ると、数年間の構想を経て、2024年3月23日に筑波サーキットジムカーナ場でプレ大会を実施。その後、4月6日~7日には、スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡)でのマツダファンフェスタ(MAZDA FAN FESTA)で特別編を実施。

シリーズ戦としては、6月30日の筑波、8月4日のTSタカタサーキット(広島県安芸高田市)などで開催し、今回が最終戦となった。

朝8時から充実のプログラム

プログラムの内容は、朝8時から始まる。まずは30分間、実戦経験の豊富なジムカーナ・アドバイザーと一緒にコースの下見と慣熟走行を行い、開会式を実施。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください