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マツダが力を入れる「模擬ジムカーナ」とは何か? 車の「操る楽しさ」不安なく体験できる場を

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 9時30分

9時から午前中いっぱいは、基礎コースを設定して1人3本のトライを行った。希望をすればアドバイザー同乗での走行もでき、安心感は高い。

午後は、簡単な模擬ジムカーナの本番2本を行い、午後4時から表彰式、閉会式という丸1日をたっぷり使った豊富な内容であった。

参加費用は1万500円(税込み)で、マツダ車での参加と女性参加者は1000円の割引がある。募集台数は60台で、締切り日を待たずに定員数が埋まることが多いようだ。

クラスは、軽自動車、排気量1600cc以下の2輪駆動車、1601cc以上の2輪駆動車、排気量無制限の4輪駆動車、SUVやワンボックス車両、そして2つのジムカーナ経験者クラスで、合計7クラスを設定している。

JAFオートテスト参加者も多い

実際に参加者の声を聞いてみた。

石川県から「マツダ2」で参加した男性は、「初めての参加で、とても楽しい」と笑顔を見せた。長野県から「ロードスター100周年記念車」で参加した男性は、「以前はスイフト(スポーツ)に乗っていたが、FRの楽しさや難しさがあって、こうした機会は楽しい」と、新たなる相棒に惚れ込んでいる。

また、都内から三菱「アウトランダーPHEV」で参加した男性は「(より低速で走行の正確さを競う)JAFオートテストに参加して、北海道や岡山など旅行している」という中で、今回は友人の勧めもあり参加することになったという。

その人の兄弟で、今回BYDのEVである「ATTO 3」で参加した男性は、「JAFオートテストには出たことがあるが、ジムカーナは初めて。EVとしてクルマには満足しているが、BYDでジムカーナをしている人がいないので、今回(率先して)トライしてみた」とのことだ。

前述のマツダ関係者によれば、これまで大会によって参加する年齢層や女性の数などに違いがあったというが、参加者の満足度はとても高いとして「来年も継続し、さらに開催地の拡大を模索中だ」という。

こうしてマツダが新たに始めた、ジムカーナという試み。時計の針を戻せば、高度成長期の1960年代から1970年代にかけて、ジムカーナはモータースポーツの登竜門として若者の間でブームとなっていた。関東圏では、湘南周辺の大規模駐車場等に多くのクルマが集まったものだ。

筆者が自動車産業に直接関わるようになった1980年代以降は、いわゆるA級ライセンス(国内Aライセンス)を取得するために、国内Bライセンスでジムカーナに参加する人がいたが、ジムカーナ参加人口は、ブーム期に比べると減少した印象があった。

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