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ソニーも任天堂に感謝「2024年ベストゲーム」とは 当初5000本も売れなかったゲームが2024年のベストになった理由

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 9時30分

また、筆者は本作が「おもしろすぎる問題」を抱えていたと考えている。このゲームは3Dアクションゲームとしてよくできているだけでなく、そこにVRのおもしろさも乗っかるのだ。

こうなるとおもしろすぎて疲れる現象が起こる。筆者は膝の裏にものすごい汗をかいたし、頻繁に休憩を挟みつつ遊ぶことになった。おもしろいのは事実なのだが、よりカジュアルに楽しめるほうが広がりやすいのは事実だろう。

PS5の無料ゲームでステップアップし3作目で花開く

続いてのシリーズ作品は、PlayStation 5に無料でインストールされている『ASTRO's PLAYROOM』となる。

これは無料で遊べるだけでなく、PlayStation 5の「DualSense ワイヤレスコントローラー」のデモンストレーションを兼ねていた。このコントローラーはトリガーに重さをつけたり、微細な振動で独特な感触を表現できたのだ。

『ASTRO's PLAYROOM』は短めではあるものの品質は高く、さらにPlayStationの歴史をたどる要素もあった。これによって知名度を上げることに成功したと考えられる。

そして2024年9月、ゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『アストロボット』が発売される。こちらは『ASTRO's PLAYROOM』をさらにパワーアップさせた内容で、コントローラーの機能を最大限活かしている。

さらに「バイオハザード」や「メタルギア」などPlayStationにゆかりのあるキャラクターが多数登場するのもポイントだ。キャラクターのみならず、初代PlayStationで特に有名な『サルゲッチュ』風のステージが用意されているなど、遊びにも組み込まれていたのだ。

実は本作、PlayStation30周年に合わせた作品でもあった。アストロ自体はそこまで知名度のあるキャラクターとはいえないので、さまざまなゲームの有名キャラクターとコラボレーションしたのは重要だっただろう。

『アストロボット』はレビュー集積サイトmetactiricでも100点中94点と高評価なのだが、筆者としてはPlayStation VR版の初代のほうがよりおもしろく感じた。しかしVRゲームでなくなり、より多くの人に魅力が伝わる状況になってようやく評価されたのだろう。

ソニーの開発者が任天堂に感謝を述べる

The Game Awards 2024のゲーム・オブ・ザ・イヤー授賞式では、登壇したクリエイティブディレクターのスピーチも大きな話題になった。

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