帯状疱疹に血尿、がん闘病中に次々と訪れる試練 日常生活は崩壊寸前、膀胱の全摘出手術を決断
東洋経済オンライン / 2024年12月28日 9時0分
尿意といっても、ほとんどは腎瘻カテーテルを通じて腎臓から直接排出されているので、多量の尿が出るというわけではない。尿意を催してトイレに行っても、尿道口から出るのは少量の血尿のみといったありさまである。もどかしい。
そんな状況の中、知人に頼まれていた北海道の水産DX関連の取材を1泊2日でこなしたが、まだ体力的には問題なく仕事をすることができた。同行した関係者、取材先の人たちも誰一人として筆者ががんであることを知らないので、通常に接し通したが、誰一人気づかなかった。頻尿もそれほどひどくなく、無事東京に帰ってこられた。
頻尿と血尿が悪化したのは10月中旬以降だ。3時間に1度ぐらいだった尿意が2時間に1度、1時間に1度と間隔が短くなっていった。1時間に1回というと1日に24回。夜は寝たと思ったらすぐにトイレ。この繰り返しである。
血尿は大半は少量で、わざわざこの程度の血尿のために起きなくてはならないのか、と腹立たしくなる。とはいえ、1日に数回は大量の血の塊が排出された。尿道がパンパンになり、破裂するのではないかと思えるほどの圧力がかかり、尿道口からペースト状の血の塊がどっと流れ出る。痛みはないのだが、見ていて卒倒しそうなほどの光景である。
もはやQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)がどうのこうのといったレベルではない。日常生活は崩壊寸前に陥っていた。止血剤を服用してはいたが、血尿が完全に治まることはなかった。そこで主治医と相談のうえ、大きな決断を下した、膀胱の全摘出手術を行うことにしたのだ。肥大化した腫瘍を内包するだけに困難な手術になりそうだ。手術日は10月29日となった。
帯状疱疹ワクチン接種で新方針
帯状疱疹ワクチン接種に大きな動きが出てきた。厚生労働省は2025年度から65歳になった高齢者などを対象に「定期接種」を始める方針を決めた。接種費用を公費で補助する。
対象は65歳になった高齢者と、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、免疫機能に障害がある60-64歳の人。すでに65歳を超えている人に対しては、2025年度からの5年間に接種できる機会を設ける。
現在は50歳以上の人や感染リスクの高い人を対象に「生ワクチン」や「組み換えワクチン」の接種が行われている。いずれも任意接種なため、8000円から2万2000円程度の費用がかかる。自治体によっては数千円から1万円程度の補助が出るケースがある。
山田 稔:ジャーナリスト
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