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岸田派「宏池会」解体後の人間関係は変わったのか 官房長官が陥りがち「官邸病」への向き合い方は

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 8時0分

青山:振り返ってみると、宏池会、岸田派の結束力は非常に強いですね。いまだに岸田さん、林さんの関係性も強いと感じます。宏池会の独特の体質、性質があるのでしょうか。

林:もともと宏池会に入る人は政策的に近いものがあると思います。歴史をたどれば、自由党と民主党が一緒になって自由民主党ができたわけですが、(宏池会は)自由党の系譜を引いています。「政策集団」と標榜してきただけあり、やはり政策をやっていくうえでのつながりは強い。ずっとそういうものだろうと思ってやってきました。

青山:いつ内閣不信任案が通るかわからない状況の中で”ポスト石破”は誰なのかと考えたときに、本人の前だから言うのではなく、「林さんだろう」という声が自民党内にいちばん多いんです。

もし石破さんが変わるとすれば、自民党にとって緊急事態といえる状況なので、単なる刷新観だけではなく安定感も重視されるでしょう。こうした声については、林さんは認識されていますか?

林:まったくそういう認識はありません。メディアの方からはそういう話も聞きますが、今官房長官として石破さんを支えていて、石破政権がしっかり回っていくようにすることに責任を負っている立場なので、その仕事をしっかりやり遂げることしかないと思っています。

石破政権もまだできたばかりですから、この時点で次の話をするというのもまだ早いかなという気がします。

政権を支えている、それ以上でも以下でもない

青山:今は官房長官としての職務に全力を注ぐと。何か”次”に向けて準備していることなどはない?

林:今の、石破政権を支えている私の姿を見て、いろんな方がいろんなことをおっしゃっているだけかなと受け止めていますが、自分としては政権を支えている、それ以上でも以下でもないという感覚です。

青山:岸田派はなくなりましたが、所属されていた皆さんとの勉強会や集まりは、今でも大事にされているのでしょうか。

林:毎週木曜日に行っていた会合はいっさいなくなってしまいました。まあ、いろんな方との食事会とか、総裁選でお世話になった方々と忘年会をしましょうとか、そういうものはゼロではないですが、以前のように宏池会としてみんなで集まることはね……。

青山:確かに今集まると「派閥が復活したのか」と批判を浴びかねない。

林:すぐそういうふうに言われるというのはあるかもしれません。

青山:先の衆議院議員選挙について伺います。林さんご自身は盤石だったと思いますが、全体の結果としては自公の過半数割れになりました。これについて、一自民党議員としてどう感じていますか?

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