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「XRヘッドセット」を親が子に与える深刻事情 日本とは異なる独自の発展を遂げる「英語圏」

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 10時30分

デジタルネイティブ世代にとって、XRデバイスがより自然なコミュニケーションツールとして受け入れられている可能性が考えられるなか、投資会社Piper Sandlerが2024年春に実施した調査で、アメリカの10代の3分の1以上(33%)がXRヘッドセットを所持していることが明らかになった。この数字は、XRデバイスが若年層の間ですでに一般的なツールとなりつつあることを示している。

この現象は、「XRネイティブ」とも呼ぶべき新しい世代の誕生を示唆している。幼少期からXRデバイスに触れ、仮想空間への出入りを日常的な行為として育つ彼らは、従来のスマホネイティブとは異なる特性を持つ可能性がある。

スマホネイティブが持つ特性としては、デジタル機器への高い親和性、オンラインコミュニケーションへの自然な適応、効率的な情報検索・発信能力、多様性への寛容さといった点が挙げられるが、XRネイティブは仮想空間での直接的なコミュニケーションという新しい体験を通じて、さらに進化した特性を獲得していく可能性がある。3次元空間での自由な交流や、世界中の人々とのボイスチャットを通じた即時的なコミュニケーションは、従来のテキストベースの交流とは質的に異なる経験をもたらすだろう。

このような新しい感性を持つXRネイティブは2025年、ますます台頭するだろう。今後の社会に大きな影響を与える可能性がある。物理的な距離や文化的な障壁を超えた交流が当たり前となる中で、彼らが創造する新しい価値観や社会規範は、私たちの想像を超えるものとなるかもしれない。

武者 良太:フリーライター

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