その行動が危険!冬に増える「ぎっくり腰」の要因 痛めたときに絶対やってはいけないこととは?
東洋経済オンライン / 2024年12月30日 8時20分
寒くなると筆者の薬局で増えるのが、腰痛のご相談です。
「突然、痛くなった」「くしゃみをしたら、グキッとなった」「朝起きようとしたら、痛くて起きられなくなっていた」……といったお悩みが寄せられます。
欧米では「魔女の一撃」と呼ばれる
年末年始の時期に特に多いのが、いわゆる「ぎっくり腰」です。ある日突然、腰に強い痛みが走る状態をいい、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
日本整形外科学会によると、ぎっくり腰の原因は次のように説明されています。〈腰の中の動く部分(関節)や軟骨(椎間板)に許容以上の力がかかってけがしたような状態(捻挫、椎間板損傷)、腰を支える筋肉やすじ(腱、靱帯)などの柔らかい組織(軟部組織)の損傷などが多い〉。
ここにあるように、ぎっくり腰は関節や椎間板のケガ、損傷といえます。
ケガを治す際に大切なのは、安静です。痛みが出ないよう安静にしていれば自然治癒力が働き、治っていきます。何もしなければ、本来なら数日から数週間で治るものなのです。こじらせてしまうのは、多くの方が間違った対策、セルフケアをしているからだと思われます。
もちろん、ぎっくり腰だと思っていたら重大な病気が隠されている場合もあるので、尋常ではない痛みがある、痛み以外にしびれやまひがある、尿が出にくい、安静にしていても痛みが治まらないといった症状がある場合は、専門医にかかることが大切です。
寒い時期に腰痛が増える理由
漢方では、痛みが起こる理由は「気」や「血(けつ)」の巡りの悪さにあるとしています。
「不通則通(ふつうそくつう)」という言葉がありますが、これは「通ぜざればすなわち痛む」という意味で、何らかの理由で血行が悪くなると、その結果として痛みが起こることを表しています。
血流が悪くなる原因はいくつかありますが、大きな原因の1つに冷えがあります。寒くなると血管が収縮して血行が悪くなります。血行が悪くなると筋肉がこわばり、栄養が供給されず老廃物が滞ります。危険な状態であることを知らせるサインとして、痛みが出ます。
漢方の考え方ではまた、冬は「腎(じん)」がダメージを受けやすい季節としています。
ここでいう腎とは臓器の腎臓だけでなく、老化現象全般、骨、腰、生殖機能などに深い関わりを持つとしています。腎は冷えに弱いことから、冬にダメージを受けやすく、腰痛を引き起こしやすいと古来より考えられてきたのです。
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