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エアコン、冷蔵庫が大本命?節約志向の年末商戦 白物家電は高単価な商品も結構売れている?

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 7時30分

年末商戦真っ盛りのビックカメラ有楽町店。カメラやテレビに加えてリカバリーウェアなども売り出していた(記者撮影)

12月の週末、ヤマダデンキ「LABI1 LIFE SELECT 池袋」はクリスマスギフトの購入やセールの白物家電を探す客であふれていた。

【写真】2024年の売れ筋家電はいったいどれ?

冷蔵庫売り場の店員は「年明けにもセールをやりますが、年末がいちばんお得です」と声をかけてきた。「ビックカメラ新宿西口店」の洗濯機売り場でも、店員は「白物家電は新モデルが出る度に値段が上がるので、買うなら今ですよ」と話すなど、どの店も一段と接客に力が入っている。

今年は厳しい物価上昇で消費者の節約志向も高まっている。そんな中、家電量販店各社は、年末商戦の目玉にどんな商品を打ち出しているのか。

補助金が家電の購入の後押しに

まずはエアコンや冷蔵庫など、省エネ機能を備えた白物家電だ。買い換えで電気代を節約できる点をアピールしている。

ただし、一段と高機能化が進んだこともあり、冷蔵庫は4人家族向けの400~500リットルだと、20万円以上と高額な商品も多い。エアコンもなかなか高額だ。

そこで、一部の自治体では新規購入や買い換えを補助金で後押ししている。東京都では2024年10月に補助金制度「東京ゼロエミポイント」事業が従来より対象を広げて再スタート。都民が冷蔵庫や高効率給湯器、LED照明を新規購入、もしくは買い換える場合、店頭で最大8万円が値引きされる。

各社はゼロエミポイントの値引きに加え、独自のポイント還元やセールと組み合わせて安さを訴求する。実際、補助金は購入のきっかけになっているようだ。

前出のヤマダデンキでは専用の窓口が設置されている。記者が訪れた日はカウンターが客で埋まり、店員もフル稼働状態だった。

ゼロエミポイントは買い換えの場合、2027年まで続く予定だが、ビックカメラのエアコン売り場の店員は「購入者が多く、補助金の消化スピードが早い」と話す。予算を消化し、早期終了となる可能性もありそうだ。

5万円以上の上位モデルへ買い換えも

ドライヤーやヘアアイロンなどの理美容家電も注力する商品だ。コロナ禍で自宅ケアの関心が高まり、今でも需要は衰えていない。

ビックカメラ有楽町店では、ダイソンやパナソニックなど主力メーカーのドライヤーがずらりと並び、3万~5万円の高単価な商品が目立っていた。パナソニックの「ナノケア」をはじめ、髪に潤いを与えることや、速乾、髪をからまりづらくするなど、豊富な機能を持つ商品が多い。

1万円以下の安めのモデルから5万円以上の上位モデルへ買い換える例や、ギフトとして購入する客も多いという。

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