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"ふてほど"に登場「レトロ喫茶」で味わう至福の1杯 「相棒」「下町ロケット」など名作のロケ地を巡る

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 8時30分

喫茶店の看板メニューは、ランチとして提供される「ナポリタン」(コーヒー付き1100円)。これぞ、昭和を代表する王道の喫茶店グルメですね。ドラマでも、実際にメニューとして登場しました。アツアツの鉄板の上に薄く引いた卵焼きと、その上に載ったナポリタンは、まさに“昭和の味”でした。コーヒーも味わい深く、ゆったりとした雰囲気でいただけます。

「ふてほど」の放送以来、昭和を懐かしむファンが後を絶たず、北海道や九州、さらに海外からも予約して訪れる人もいるのだとか。一躍、「昭和レトロ喫茶店の聖地」となりました。

知る人ぞ知る“ロケ地の名所”

つづいて、松戸から常磐線快速で1駅の北千住へ。東武スカイツリーラインに乗り換え7分の西新井駅西口から徒歩3分。昔ながらの雰囲気が嬉しい商店街のど真ん中、ビルの2階にあるのが、「シルビア」です。

実は、知る人ぞ知る“ロケ地の名所”である喫茶店。1978年創業で、以来当時の雰囲気を色濃く残すレトロ喫茶店です。これまでに、『相棒』『リーガル・ハイ』『ノーサイド・ゲーム』『下町ロケット』『危険なビーナス』『あなたがしてくれなくても』など、名作といわれたテレビドラマの中で、数々の名シーンを彩りました。

最近では、2023年公開の劇場版『ミステリと言う勿れ』で、菅田将暉さん演じる久能整をはじめキャストが出そろう重要なシーンが、ここ「シルビア」で撮影されました。

入り口の階段を上ると、ゴージャスな店内が広がります。レジ周りのステンドグラス風の装飾がとても魅力的です。窓側の席は10人ぐらいの団体も入れるようなスペース。

訪れたのは週末の昼でしたが、地元のお客さんでにぎわっており、比較的年配の人たちが楽しく談笑する「地域の憩いの場」という感じでした。

この日は、お店の中ほどで空いていた2人~4人用の席に着いて、「日替わりランチ」を注文しました。コーヒーとパスタ、そしてトーストとサラダもついて950円。ボリュームがあって驚くほどです。

お店の方に聞いたところ、ロケは多い時で月に2件ほど、大体のパターンで半日~1日貸し切りでの撮影となるため、その間はお店も休業するとのことです。ロケ人気が抜群に高い喫茶店なのです。

なお、建物の老朽化に伴い、残念ながら2025年1月12日に閉店するとのこと……。ロケ地としての光景は見られなくなりますが、このお店の雰囲気を味わいたいという方は、引き続き営業する姉妹店の「シルビア 綾瀬店」に足をお運びください。

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