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「紅白に旧ジャニ出ない」は"テレビ崩壊"の始まり 2024年は既存メディアを必要としない動きが活発化

東洋経済オンライン / 2024年12月31日 12時0分

その点で言えば、この数年、ネットへのシフトが進んでいたのは光明と言えるだろう。会員制ブログなどはもちろん自前だし、YouTubeなどのプラットフォームに載せるものも、事務所主導で制作され、中には『ジャにのちゃんねる』のようにアーティスト自身が企画・編集を行うものまであった。

また、既にファンになった人がより深く知るために課金する部分だけではなく、YouTubeやInstagramなどの無料コンテンツも拡充されてきた。これらは、これまで主にマスメディアに頼ってきていた、知ってもらう段階、認知の部分を担うものでもある。

そして、2023年の終わり頃から、新たに“自前で作る”萌芽が出始めている。これまで他と組んでやってきたことを、自分たちで作ろうとする動きが生まれているのである。

大晦日は紅白歌合戦のジャニーズ事務所からの出場が1979年以来、44年ぶりにゼロとなった。すると、早々にSnow ManがYouTubeで無料の配信ライブを行うことを発表。

開催はメンバー自らの発案で「僕たちを必要としていない人たちもいるのは当たり前のことで。それだったら曇ってる目ではなくて、僕たちを心の底から観たいと思ってくれてる皆さんのため※4」にステージを作ろうとしたと目黒蓮は明かしている。

最大同時接続者数は133万人を超え、これは日本のYouTube史上最大の記録となった。

ファンとの接点を“自前で作る”動き

この日はその他のグループや個人も、ファンクラブ向けはもちろん、Instagram、TikTok、Twitterのスペース配信まで様々なツールで年越し生配信を行うなど、ネットを通した独自のファンとの接点を創出し始めた。

さらに、恒例のカレンダーの発売もなくなると、ファンの声を受けて、SixTONESのようにファンクラブ会員向けのカレンダーを自分たちで作る動きも起きた。

組んでいた相手が手を引いたので、自前で作り始める――。これは、このピンチといっていい年に、彼らが自ら動くことで摑み始めた新たなチャンスなのかもしれない。

ジェイ・ストームのように映画まで自主製作していた人たちである。

“自分の頭で考え”“自前で作る”土壌は整っている。今後は組む仕事相手の顔色を気にせずに、彼らが作るエンターテインメントを、よりダイレクトに浴びることができるかもしれない。

「ジャニーズ」をプラットフォームにする

さらには2021年に関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)の村上信五がしていたこんな発言にも注目したい。

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