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【墓・相続⋯】正月「家族会議で話したい」3つの事 「モメないため」皆が集まる場こそ「大事な話」を

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 10時0分

それに、お墓は長男が継がなければならないものではありませんし、名字が違うから継げない・入れないというわけでもありません。

また、少子化の今は、子世代に子どもがいないという場合も考えられます。

墓じまいなども含めて、家族で話し合っておきましょう。

まずは「なんとなく」でもいいので、それぞれの希望と現実をすり合わせておくことが大切です。

2つめのテーマは、「相続」についてです。

②相続と遺言〜問題となるのは「不動産」をどうするか

相続はいつか、誰にでもやってきます。

親亡きあと、財産をどう分割するかは、意外に大きな問題です。

「不動産の相続」はどうする?

財産が預金などの金融資産だけであれば、きっちり法定相続通りに分ければいいのですが、多くの場合、金融資産+不動産(自宅)となるのではないでしょうか。

親亡きあと、不動産をどうするか。

この場合も、次のように、それぞれの意見があるものです。

父親「自宅は処分してもかまわない」

母親「思い出のつまった家だから売ってほしくない。子の誰かに使ってほしい」

長男「自分は住むつもりはないが、ひとまず共有持分で相続したい」

長女「できれば将来、自分の息子に土地を譲りたい」

次男「家はいらないが、できれば売ってお金に換えたい」


もちろん財産は被相続人(親)の意思によって相続されるものです。

同時に、相続人(子)が相続した財産をどうしようとかまいません。場合によっては、相続放棄をすることもあるでしょう。

しかし上記のように、どちらにも事情や希望があるものです。全員の希望を叶えることはなかなか難しいと言わざるを得ません。

不動産については、家族会議でそれぞれの意向を話して、ベストな方法を模索しておくのがよいのではないでしょうか。

そして、その結論を「遺言書」にしておくと万全です。なお、客観的なアドバイスをもらうためにも、話し合いの時点から「専門家のアドバイスの力」を借りるのが私のおすすめです。

なぜなら、専門家でなければ気がつかないような問題点やリスクを指摘してくれるだけではなく、普段はあまり触れることが少ない相続問題の法的な視点を提供してくれるからです。

3つめは、親の老後の住まいです。

③老後の住まい〜介護サービスは「住まい」で決まる

父親「ずっと今の家で暮らしたい」

母親「時期が来たら、施設に入りたい」

長男「いざとなったら自分の家に引き取りたい」

長女「ある程度はサポートするが、いずれは施設に入ったほうがいいと思っている」

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