【墓・相続⋯】正月「家族会議で話したい」3つの事 「モメないため」皆が集まる場こそ「大事な話」を
東洋経済オンライン / 2025年1月1日 10時0分
次男「好きなところで暮らしてほしいが、自分はサポートできない」
この問題でも、このように希望と事情がそれぞれ異なる、というケースが多いのではないでしょうか。
住まいによって「受けられる介護サービス」も変わる
また、年齢を重ねれば介護サービスを受けることになりますが、自宅(独居あるいは家族あり)か、施設かなど、住まいによって受けられる介護サービスも変わってきます。
この場合も本人の希望が第一ですが、それぞれのメリット・デメリットを考えて準備したり、お互い知識をつけておくことが大切です。
自宅に住み続ける場合は、介護サービスとの連携や見守りカメラの設置などについても、話し合っておきたいところです。
お墓、相続、老後の住まい。「縁起でもない話をするな」と言う人もいるかもしれません。また、話しづらいから、避けているという人も少なくないでしょう。
でも、これらはあらかじめ話し合って、お互いの気持ちを知っておいたほうがいい問題です。
「ベストな選択」のためには「プロへの相談」も
もちろん、これらの問題に正解はありません。
とはいえ、プロではないのですから、本人の意思や家族の事情を考慮したうえで、ベストな選択ができるかどうかはわかりません。
迷ったら、家族会議で話し合ったうえで、専門家に相談してみるのも手です。
たとえば、相続や遺言については、行政書士、司法書士、弁護士などの専門家に相談できます。老後の住まいについては、地域包括支援センターなどで相談に乗ってくれます。
地元で信頼できる専門家とつながっておけば安心ですし、何かあったときに相談しやすくなります。
私自身、たくさんの人の相続、お墓、老後の住まいについての相談をお受けしています。
いざとなってからではなく、「早めに準備をしていた人」のほうが、よりよい選択ができるというケースをたくさん目にしています。
繰り返しますが、皆が集まるお正月は、家族でざっくばらんに話し合いをする絶好の機会です。
ぜひ、家族会議を開き、「皆がずっと安心できる準備」をしておくことを強くおすすめします。
松尾 拓也:行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家
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