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共通テスト「成功する子」「失敗する子」の決定的差 失敗する子に共通する試験中の「ある行動」とは?

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 7時40分

2025年度試験は2025年1月18~19日に行われる(写真:梅谷秀司)

受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。大学入学共通テストまでの毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第12回】

「自己ベスト」を狙うと大失敗する確率が上がる

大学入学共通テストや試験本番で大失敗する人というのは、毎年一定数います。過去問では数学ⅠAが90点だったに本番では40点しか取れなかったとか、国語が160点以上を狙っていたにもかかわらず120点になってしまったとか、しっかり準備をしたはずなのに、点数がガクッと本番で落ちてしまう受験生は毎年いるものなのです。

【漫画で読む】『ドラゴン桜』で理解する「本番に強くなる方法」

そういう人たちには1つの共通点があります。それは「自己ベストを狙いにいった受験生」であるということです。

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、過去問演習をしているときの自分の点数よりも上の「自己ベスト」な点数を狙いすぎてしまうと、試験で大失敗してしまう確率がかなり高くなってしまうのです。

今回はなぜこんな現象が発生してしまうのか、どうすれば「大失敗」を回避できるのかについてお話ししたいと思います。

まず前提として、みなさんは「過去問を解いたときの点数」と「試験本番の点数」を比べたときに、どちらのほうが点数は高くなると思いますか?

試験本番で高い点数を取りたいと思って学習しているはずですから、「試験本番のほうが高くなる」と考えるかもしれません。

しかし、そんなにうまくいく受験生は少ないです。人生の方向性が決まってしまうほどの大きな試験の前には、緊張をしてしまうものです。その緊張の中で、普段取れている以上の点数はなかなか取れないものです。むしろ、普段と同じくらいの点数が取れたなら、それは「いい結果」だと言えます。

ですが、がんばって勉強している受験生ほどそうは考えず、「上」を目指します。「普段160点だけど本番は170点取りたい!」「社会では満点を目指そう!」と"攻めっ気"を持って試験に望んでしまいます。

残り時間5分をどう使う?

もちろん試験において「最後の1分1秒まであきらめずに戦おう」とする気持ちは大事ですが、しかしそれもいきすぎるとマイナスな方向に働いてしまうかもしれません。

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