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「今いる職場」でやりがいを見つける簡単なコツ 「職種」という枠が狭めてしまう自分の可能性

東洋経済オンライン / 2025年1月2日 16時0分

自分はその仕事でなにを成し遂げたいのか。どのようなキャリアパスを歩みたいのか。そんな待遇面を超えた部分を含めた、「自分のスイッチ」の在処を見つけることが必要なのです。

「好きなこと=行動できること」と考える

もう1つ、「好きなこと=職種」と捉えないようにすることも大切なポイントです。結果的に一致することはあるでしょう。それこそ数字を扱うことが得意な人が経理の仕事をしたり、絵を描くのが好きな人がイラストレーターになったりすると、好きなことと職種が一致している状態になります。

ですが、はじめから「好きなこと=職種」で仕事を選ぼうとすると、選択肢が非常に狭まってしまう可能性があるのです。自分にとって未知のジャンルであっても、その仕事に向いている可能性もあるのに、はじめから職種という枠を当てはめてしまうと、自分の可能性を自ら閉ざしてしまいかねません。

また、好きだと思っていた職種であっても、その中に自分の苦手なことや、やりたくないことが含まれている場合があるのも見逃しがちです。いや、そのような場合が沢山あることのほうが、普通といえるかもしれません。

そこで、「好きなこと」にうまく出会うためには、ぜひ「好きなこと=行動できること」と考えてみてください。あるいは、「好きなこと=追求できること」といってもいいでしょう。

そのように視点を変えることで、仕事の幅は一気に広がるはずです。先の例でいうと、数字が得意な人が、別に数字を専門的に扱う職業を選ぶ必要はないということです。どんな仕事でも数字の知識は活かせるわけですから、むしろ全く新しいジャンルに挑戦し、数字のスキルをその仕事に掛け合わせていくほうが、活躍できる可能性が高まります。

「得意なこと」を、それがメインではない仕事と掛け合わせることで、他の人と差別化もできます。これは営業力であれ、コミュニケーション力であれ、文章力であれ、ロジカル思考であれ、どんな掛け合わせにも応用できる考え方です。このように幅広い観点から、自分のスイッチを入れることが重要です。

池本 博則:株式会社ユニークピース代表取締役社長

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