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入試直前!親に教えたい「受験生を楽にする」行動 大学入学共通テスト前日までにしてほしいこと

東洋経済オンライン / 2025年1月2日 7時40分

受験生のためにしてあげてほしいことについて解説します(写真:梅谷秀司)

受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。大学入学共通テストまでの毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第13回】

「最後のお願い」として親にしてほしいこと

「受験の当日までに、親として子どもにしてあげるべきことは何があるでしょうか?」

【漫画で読む】『ドラゴン桜』で問題の見極めが重要なことを語るシーン

こういう質問を、親御さんからはよくいただきます。1月に入って、いよいよ受験シーズンということで徐々に緊張感が増してきています。受験生だけでなく親御さんも緊張していると思います。

今日はそんな親御さんに、最後のお願いとしてやっておいてほしいことをお話しします。

結論からお伝えすると「試験当日の動き方について決めておく」ということです。連載第3回『受験生の敵「入試前の緊張をほぐす」ただ1つの方法』でも触れたのですが、以下の5つを必ず前日までに決めておき、「前日の夜まで」に受験生に伝えてあげてください。

①試験日の朝、何時に起こすか?

②朝ごはんは何を用意するのか?

③服装はどのようなものか?

④昼ごはんは何を用意するか? そもそも用意するか?

⑤試験の日、どのような移動をするのか?

一見するとどうでもよさそうなことのように感じられるかもしれません。が、この連載の中で再度話題にしたのは、ダイレクトに受験生の入試でのパフォーマンスを変えてしまう可能性があるからです。

少し前提の部分のお話を共有させてください。イギリスのケンブリッジ大学での研究で、「人は1日に最大3万5000回の決断をしている」ということが明らかになりました。

「今日はどんな服を着ていこうか」「母親にどんなあいさつをしようか」「どの電車に乗ろうか」というような決断から、筋肉の動かし方・相手へのコミュニケーションの取り方も含めて、人間はたった1日の間に1万~3万回もの決断をしているというのです。

別の研究では、決断の数が多ければ多いほど「決断疲れ」が発生してしまうということがわかっています。1日の間に決断できる数は限られており、それを超えてしまうと脳に疲労がたまってしまう、というのです。

試験日も無数の「決断」をしている

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