ホンダ「プレリュード」復活にかかる3つの期待 電動化時代へのキープレイヤーになる可能性
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
新型プレリュードという単体ではなく、スペシャリティカーというジャンルの復権も、この1台にはかかっているのではないだろうか。注目して当然だろう。
新型プレリュードはハイブリッドであるという。これも気になる点だ。
期待2:さらなる「走りの」ハイブリッド
2024年のホンダは、中国市場の不調に足を引っ張られ、全体での販売は不調であった。しかし、よくよく数字を見ると、日本とアメリカなどの先進国の数字は悪くはない。
2024年11月に発表された「2025年3月期 第2四半期(中間期)決算説明会」の資料を見ると、第2四半期累計(4~9月)の国内販売は、前年同期比で128.8%、アメリカも105.3%とプラスの結果を残している。
ただし、中国が62.4%と大きく販売を減らし、“トータルで大きなマイナス”という状況となったのだ。
その日本とアメリカで「稼ぐ力になっている」とホンダが説明するのが、ハイブリッドだ。
ホンダは「2040年のBEV/FCV100%」の電動化宣言にばかり注目されるが、それまでの経過期はハイブリッドが主力となるという。また、BEVの本格普及期は2030年に入ってからだとも、何度も口にしている。つまり、現状の主力となる武器はハイブリッドなのだ。
ホンダのハイブリッドは、他社と違ってユニークなシステムを採用する。「e:HEV」と呼ばれるホンダのハイブリッドシステムは、走行シーンのほとんどをモーターで駆動する。
そのときエンジンは、モーターに電力を供給する発電機として働くが、高速走行時はエンジンと駆動輪が物理的につながり、エンジンの力を直接駆動に使う。トヨタのTHS(TOYOTA Hybrid System)とも、日産のe-POWERとも異なるのだ。
ホンダの方式がユニークなのは、駆動の方式だけではない。使い方がユニークなのだ。最新の「シビックe:HEV」や「アコードe:HEV」では、ハイブリッドなのにまるでエンジン車のようなフィーリングを楽しめる。
具体的にいえば、アクセル操作にあわせて「発電するエンジンの回転数」を変化させる。効率だけを考えれば、モーター駆動とエンジン回転数を合わせる必要はない。しかし、そうするとアクセルの踏み込み具合と、エンジン回転数がリンクせず、ドライバーは違和感を覚える。
ハイブリッドの普及が始まったばかりの20年ほど前は、そのようにエンジン車と異なるフィーリングを指して、「ハイブリッドは楽しくない」と敬遠されたこともあった。
この記事に関連するニュース
-
ホンダ新型「プレリュード」世界初公開へ! 新ハイブリッド搭載? 迫力エアロ仕様!? 24年ぶり復活の「スペシャリティクーペ」どんなクルマになるのか
くるまのニュース / 2024年12月21日 8時10分
-
ホンダが「新型プレリュード」25年発売へ! 新たな“スポーツカー”は「操る楽しさ」感じるモデルに! さらに五感を刺激する「次世代のスポーツハイブリッド技術」も体感
くるまのニュース / 2024年12月18日 11時30分
-
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場! 新開発の「次世代スポーツハイブリッド」は最高のパワートレインだった!? “操る喜び”追求した新機能「S+ Shift」の走りはいかに?
くるまのニュース / 2024年12月18日 8時25分
-
ホンダが「凄い技術」を発表! 25年発売の新型「プレリュード」は次世代への架け橋!? 26年末以降の「ホンダの凄い技術」はどうなる?
くるまのニュース / 2024年12月18日 5時0分
-
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
くるまのニュース / 2024年12月18日 0時0分
ランキング
-
1先日近所に「ドラッグストア」ができたのですが、売り場の半分以上が「食料品コーナー」です。お得な商品も多くて嬉しいのですが、なぜ「薬局」の食料品は安いのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月5日 5時0分
-
2「先にごっそり…驚きでした」除夜の鐘の参加賞に有名袋ラーメン4種を並べたら→思わぬ結果に住職「圧倒的支持率」
まいどなニュース / 2025年1月6日 12時7分
-
3トヨタ「“新”ルーミー」発売! 値上げしても174万円!? “軽自動車並み”に安い「小型ワゴン」改良で何が変わった? ユーザーの反響は?
くるまのニュース / 2025年1月6日 8時15分
-
4入社1か月で「男性職員を味方につけた」新入社員。“作り話”で嫌いな先輩を退職させるまで
日刊SPA! / 2025年1月6日 8時52分
-
5「免許証見せるのイヤです」中国出身の女が免許証の提示を拒否!? なぜ? 一時停止違反の取り締まりが”まさかのトラブル”に発展…一体何があったのか
くるまのニュース / 2025年1月6日 9時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください