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京大入試にも登場!「ナンプレ」で鍛える思考力 なぜ子供の学習に有効なのか?3つのポイント

東洋経済オンライン / 2025年1月3日 15時0分

3. 記憶力と情報整理能力の向上

ナンプレを解く際には、複数の候補数字を記憶しながら、次のステップを考える必要があります。

例えば、「この行にはまだ3と5が入る可能性がある」「この列には4が絶対に入らない」という情報を頭に入れつつ、全体の状況を把握します。この作業は、短期記憶を駆使するトレーニングになります。

さらに、ナンプレでは膨大な情報を効率よく整理し、必要なものだけを適切に取り出す力が求められます。このスキルは、試験勉強や日常の学習にも応用可能です。

例えば、ノートや教科書の内容を整理して頭に入れる際、効率的に情報を扱う能力があるとスムーズに学習を進められます。情報の取捨選択は、勉強でも仕事でもとても重要になるのです。

いかがでしょうか。ナンプレは単なる娯楽として楽しめるだけでなく、学習に直結する多くのメリットを持つツールです。論理的思考力や集中力、記憶力の向上、さらにはストレス軽減効果まで、さまざまな形で学習をサポートしてくれるのです。

そんなナンプレ、実は入試問題で出題されたこともあることをみなさんは知っていますか?

2020年の京都大学の入試問題で、このような問題が出題されたのです。ちなみにこの年は、筆者が大学受験をした年でもあります。

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縦4個、横4個のマス目のそれぞれに1、2、3、4の数字を入れていく。このマス目の横の並びを行といい、縦の並びを列という。どの行にも、どの列にも同じ数字が1回しか現れない入れ方は何通りあるか求めよ。下図はこのような入れ方の1例である。

この問題では、4×4のマスにタテヨコで数字が被らないように1つずつ数字を入れていく、というまさにナンプレのような操作を行います。

問題は、「数字の入れ方が何通りあるか」ということです。つまり、上で説明したような論理的思考力や、情報整理能力が重要になるのです。

この問題の解き方はさまざまありますが、オーソドックスなものとしては、いちばん上の行、そしていちばん左の列の数字を固定して考える、というものがあります。

京大入試の答えは?

例えば、上の図のようにいちばん上の行の数字を左から「1、2、3、4」と仮定するのです。そこからさらに、いちばん左の列の数字も同じように仮定します。すると、「どの行、どの列にも同じ数字が1回しか現れない」と、まさにナンプレのルールのように数字の可能性が絞られ、組み合わせ数が少なくなっていくのです。

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