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京大入試にも登場!「ナンプレ」で鍛える思考力 なぜ子供の学習に有効なのか?3つのポイント

東洋経済オンライン / 2025年1月3日 15時0分

1つの仮定において入る数字の組み合わせをすべて洗い出すことができたら、その仮定自体を変更します。

最終的には、いちばん上の行の数字の決め方、そしていちばん左の列の数字の決め方がそれぞれ何通りあるか算出して、それに対してそれ以外の数字の入れ方が何通りあるかをかけ算して、答えを出すのです。

この問題の答えは、576通りとなります。2020年の京都大学の入試の文系・理系の共通問題であり、文系の受験者からは「難問だ」「解法が思いつかない」という声が挙がり話題となりました。

しかしこの問題、ナンプレをはじめとした数字パズルを元から好きで遊んでいた受験生にとっては、余裕で解けるくらい簡単な問題だったのです。

このようなマスに数字を並べる概念は、「ラテン方陣」と呼ばれています。この組み合わせが何通りあるかは、パズル好きなら周知の事実、といっても過言ではないのです。

いかがでしょうか。「ナンプレ」と聞いて、しょせん数学マニアの遊びだ、と思った人もいたかもしれません。しかし、ナンプレに触れることで論理的思考力や情報の取捨選択能力が身につくだけでなく、受験問題にもそのまま役に立つ事例もあるのです。

筆者が上梓した『東大式ナンプレドリル』では、さまざまな種類のナンプレを解説しています。小学生でも楽しめる問題から、大人でも悩むような難問まで幅広く問題を用意し、その問題について丁寧に解き方を説明しています。

実際にナンプレにチャレンジ!

最後に、本書のチャレンジ問題から、本書の2章で取り扱っている「ジョイントナンプレ」を1問出題します。ルールは以下の2つです。

① タテ・ヨコのマスにはそれぞれ1〜9までの数字が1つずつ入る。

② 線でつながっているマスには「となり合う」数字が、つながっていないマスには「となり合わない」数字が入る。

この2つのルールを確認しながら、ぜひ解き進めてみてください。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

【答え】

永田 耕作:現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長

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