「パリピ飲み」が"普通の若者"の間でブーム化の訳 酒離れの一方でショット文化が再燃、一体なぜ
東洋経済オンライン / 2025年1月3日 8時40分
飲む人・飲まない人も各自のペースで酒席を楽しもうという機運が高まっている今の時代、全員で高度数のアルコールを一気飲みするショットが、なぜ広がっているのだろうか(写真:vershinin89/PIXTA)
ショットグラスに注いだ高度数のアルコールを皆で一斉に煽る「ショット」という飲み方。
昔からクラブやパーティなど若者が集まるシーンの遊びとして親しまれていたが、「若者のアルコール離れ」やアルハラに対する意識も高まる現代において、そうした習慣は時代に合わず衰退していくように思われる。
しかし、実際には若者の中でショットは廃れるどころか、近年、にわかに盛り上がっているのを筆者は感じている。
アルコール離れの若者、なぜショットは人気に?
飲食業界のBtoBメディアの編集長として、特に居酒屋を年間300件リサーチする筆者だが、コロナ禍の影響が落ち着き始めた頃から居酒屋のドリンクのメニュー表に「ショット」や「テキーラ」の文字を頻繁に見るようになった。
昭和から平成、令和にかけて、酒の飲み方に対する意識は大きく変化している。お酒の強要や一気飲みなど、いわゆるアルハラに対する目もずいぶんと厳しくなった。
アサヒビールは「その日の気分やシーンに合わせて、ひとりひとりが自由にドリンクを選ぶ新しいライフスタイル」であるという「スマドリ」を提唱している。
大手ビールメーカーですら「無理して飲まないで」というメッセージを発する時代だ。
このように飲む人・飲まない人も各自のペースで酒席を楽しもうという機運が高まっている今の時代、にもかかわらず、全員で高度数のアルコールを一気飲みするショットが、なぜ広がっているのだろうか。
ショットのイメージを覆すニュータイプのドリンクが人気
今の若者の「ショット遊び」ブームの牽引役のひとつは「クライナー ファイグリング」(通称クライナー)だろう。
「クライナー」は1992年ドイツ発祥のボトル入りショットカクテル。日本には2017年に上陸し、クラブやバーなどでショット用に提供され始め、じわじわと知名度を上げている。
従来のショットは、テキーラやジン、ウォッカ、さらに「パリピ酒」と呼ばれるコカレロやイエーガーなど、アルコール度数は30~40度ほどのスピリッツを30mlのショットグラスに注ぎ、皆で同じものを一気に飲み干す。
「クライナー」はそれと異なる点がいくつもある。
まずカラフルでキャッチーなパッケージが目を引き、可愛らしい見た目はSNS映えしそうだ。さらに20mlのミニチュアボトルに入っており、従来のショットグラスが30mlであることを考えるとやや少ない。
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