ゴルフ場ドタキャン対策「キャンセル料」導入の波 "お天気商売"で「触らぬ神に祟りなし」だったが…
東洋経済オンライン / 2025年1月4日 8時0分
「気軽に」キャンセルしようと思うのは、直前でもキャンセル料が取られることがなかったから。
キャンセル規定のあるゴルフ場は多くあるが、悪天候時はゴルフ場側が「安全にプレーできない」とクローズする場合もあり、定義があいまいなためキャンセル料を取らずにきた。「雨が降ったらキャンセルしてもいい」「キャンセルされても仕方がない」というお互いの「暗黙の了解」のような風潮がずっと続いてきたのだ。
しかし、近年ではそれが拡大解釈されて、天候が理由でなくてもキャンセルするケースが増えてきた。たぶん「仕事が入ったから」とか「風邪気味だから」とかで簡単にキャンセルする人が出てきたと思われる。
特に、プレー日間近の「ドタキャン」をされると、ゴルフ場側には空いた枠を埋める時間的な余裕がない。連絡したからいいというものではなく、対外的に仕事をしている人なら「ドタキャン」の迷惑具合は常識としてわかっているはずだ。
予約がすぐに埋まる週末や大型連休に「とりあえず」予約して、都合がつかなければキャンセルする。あるゴルフ場によると、コンペで10組の予約があったが、プレー日前日に組み合わせ表が送られてきて、そこには7組分しか記載がなく、何の断りもなく3組がキャンセルされていた、というケースもあったという。
キャンセルによる損失に向き合うと…
そうしたキャンセル無料の拡大解釈に歯止めをかけるのが、今回のPGMのキャンセル料の徴収となる。
ビジター予約に適用した後の状況をPGM営業推進部の門伝正広部長に聞いたところ、「キャンセル料が発生するようになってから100件ほどの声をいただいています。半数は『他では取っていない』といったネガティブなご意見でした。あとの半数はご理解いただいているものと、『高齢者は体調不良になりやすいので取らないでほしい』といった要望でした」と話した。
PGMでキャンセル規定を検討し始めたのは2022年。コロナ禍が落ち着き、コロナ禍中に感染リスクが少ないゴルフが注目されて新たに始める若い層が増えてきたことは当時紹介したが、そうした人たちがゴルフ場に来るようになった。
コロナ前の2019年9月~2020年3月と2023年度の同期を比較すると、女性は123%、39歳以下は121%に伸びたという。「女性や若い世代の新規ゴルファーが増え、2020年8月ごろから予約が急増した。メンバーを含めて予約が取れない状態が続き、予約枠を広げたり時間帯を増やしたりしても追いつかなかった」という。
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