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"自分軸"で考える、今年こそ「後悔しない生き方」 改めて問いかけたい「人生で何が最も大切?」

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 15時0分

子育てをしながら働いていると、子どもの特別な行事に必ず出席することは至難のわざである。しかし、私は「どんなことがあっても、始業式には絶対に出席する」と心の中で誓いを立てていた。

それだけに、「今回は出席できない」と子どもたちに伝えるのはたいへんつらかった。そして、子どもたちをがっかりさせたのは残念だったが、それ以上に自分に対する誓いを守れなかったことのほうがもっと残念だった。

どんなに用事が多くても、後悔せずに生きたいなら、いちばん大切なことを優先しなければならない。この経験は私にとって重大な教訓となり、それ以来、家族と質の高い時間を過ごすことをつねに優先してきた。

難しいこともあるが、なるべく出張を減らし、地元かインターネットでできる業務に専念している。さらに、息子と放課後にキャッチボールやサッカーをし、娘のバンドのセッションを見学し、家族で旅行をし、家事を分担するよう配慮している。当然、子どもたちの始業式には必ず出席している。

人はみな自分の価値観を持って生きているが、その価値観と相いれない困難な決定を迫られることがある。そんなときに自問すべきことは、「いちばん大切なことは何か」ということだ。

そうすれば自分の価値観を優先し、本当に大切なことに取り組むことができる。たとえば、仕事に励むことと家族と一緒に過ごすことはどちらも大切だが、そのふたつが重なり合ったときはどちらを優先するかを考えなければならない。その答えが見つかれば、一方を犠牲にする決定をくだしても、後悔しながら人生を振り返ることはない。

「人生でいちばん大切なことは何か?」といつも自問し、それを優先しよう。

【自分自身に問いかけてみよう】
●人生の中で、何が最も大切か?
●ある優先事項が他の優先事項と重なったとき、そのジレンマをどう解決するか?

毎日を最大限に生きる

人生に残された時間はかぎられている。どんなに長生きしようとしても、永遠に生きることはできない。人はみな、いずれ死ぬ。いくら頑張っても、この現実を変えることはできない。

過去に戻れればどんなにいいかと夢想しても、私たちは現在に生きる以外にすべはなく、今この瞬間を最大限に活用する方法を考えなければならない。

浪費した時間は失われた時間であり、すべて後悔の原因になる可能性がある。私たちが問うべきことは、「自分は時間の中でさまよう放浪者か、発見という使命を遂行する探検家か」ということである。

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