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動けない部下や子どもが自走するための接し方 知らぬ間にチャレンジ精神を奪ってしまっている

東洋経済オンライン / 2025年1月6日 10時0分

こうすることで、部下は上司の指摘をすんなり受け入れ、「次からは、同じミスをしないように工夫しよう」と、失敗しないための対策を自ら考え始めます。

ミスをした部下にしても、テストの点数が低かった子どもにしても、自分の「できていないこと」に関しては、人から言われなくても痛いほどよくわかっています。むしろ、「悔しい、情けない」、あるいは「こんなことなら挑戦しなければよかった」と後悔していることもあります。

誰でも、失敗にとらわれてしまうと、「できていること」が見えなくなってしまいます。否定からは否定しか生まれません。そういうときこそ、上司、先輩、親の出番です。

相手が、10点満点中、3点しかとれていなかったとしても、いきなり「足りない7点」について責めるのではなく、まずは、「できている3点」に目を向け、認めることからスタートしてください。これが、相手の行動力を上げることにつながるのです。

「結果目標」を「行動目標」に変える

自信がないからなかなか行動できない……。とくに経験が浅い段階だと、誰でもこういう傾向があります。しかし、行動しない限り「成功体験」を得ることはできません。こんな状態が続くと、永遠に自信がつかないわけです。

実は、これを打破するためのいい方法があります。それは、「結果目標」を「行動目標」に変えることです。

多くの場合、職場や学校では「数値目標」を与えられます。「今月の売上目標〇〇万円」「企画を××本通す」「資格を取得する」「テストで80点以上をとる」「新人戦でベスト8」など……。

こういった結果を重視した目標のことを「結果目標」と呼びます。結果目標には、マンネリ化を防ぎ、緊張感を保つことで目標実現の可能性を高めるメリットがあります。仕事や勉強、部活の試合などで思うような結果が出ているときは、結果目標を意識することで、よりよい成績をあげられる可能性が高くなります。

しかし、失敗が重なったときや外的要因によって目標が実現できないことが続くと、自信を失ったり、ストレスや不安を感じやすくなるので行動が止まる原因になります。

成功確率が格段に上がる「行動目標」

一方の「行動目標」とは、結果を出すために必要な「具体的行動」にポイントを置いた目標のことです。営業職を例に挙げると、「1カ月で10件成約する」というのが結果目標で、「毎日30件電話する」「1日1件既存顧客を訪問する」「週に200通ダイレクトメールを発送する」というのが行動目標になります。

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