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2025年「注目の鉄道新路線」延伸や計画の行方は? 万博地下鉄と路面電車、新幹線計画はどうなる

東洋経済オンライン / 2025年1月6日 6時30分

ただ、万博の会期は10月まで。夢洲にはIR(統合型リゾート)が開業する予定だが、万博終了後しばらくは「多くの利用者でにぎわう」状態からは遠ざかりそうだ。

今回の中央線夢洲延伸は大阪メトロとして初の新路線開業となるが、地下鉄ネットワークという観点では2024年3月に御堂筋線と直通する北大阪急行電鉄の千里中央―箕面萱野間が延伸開業しており、2年連続で路線網が広がったともいえる。

路面電車が駅ビル2階に乗り入れ

もう1つの新線は広島電鉄の「駅前大橋ルート」だ。同社や広島市、JR西日本が進める広島駅南口の再整備に伴う新線で、新たに開業するJR広島駅ビルの2階に広島電鉄の路面電車が乗り入れる。

近年、路面電車は各地で注目を集めており、2020年には富山駅の南北を走る路面電車の接続が完成、2023年には全国で初めて全線を新設したLRT(次世代型路面電車)として芳賀・宇都宮ライトレール(ライトライン)が開業した。広島電鉄の駅ビル乗り入れは、路面電車の復権と新時代をさらに感じさせる出来事となりそうだ。

新たに開業する区間は高架で駅ビルの2階に直結し、ビルの中央アトリウム空間に乗り場が設けられる。駅ビルは地上20階・地下1階で高さ約100m。6階までが商業施設、上層部はホテルが入居し、3月24日に開業予定。路面電車の乗り入れも当初は同時期の予定だったが、工事の遅れで夏ごろとなる見込みだ。

では、全国各地の新線計画で2025年(年度)に動きがありそうなのはどこか。

動かないことがほぼ確実となったのは、北陸新幹線の敦賀―新大阪間延伸だ。同区間は福井県小浜市を経て京都市へと南下し新大阪に至る計画。与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームは2024年中に京都市内のルート3案を1案に絞り込む予定だったが、決定を見送ったことで2025年度中の着工は困難となった。

新幹線の整備をめぐっては、ほかにも北海道新幹線の新函館北斗―札幌間が2030年度の開業予定を断念、リニア中央新幹線も開業時期が見えない状態が続く。そんな中、2024年末に宮崎県が調査結果を発表したのが「東九州新幹線」だ。

同新幹線は、福岡市から大分市・宮崎市付近を経て鹿児島市に至る路線として、1973年に新幹線の「基本計画路線」の1つとなっている。宮崎県が発表したのは、小倉から大分・宮崎を経て鹿児島中央に至る「日豊本線ルート」のほか、宮崎―鹿児島中央間を先行整備するルート、宮崎と九州新幹線の新八代を結ぶルートの3つだ。

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