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「出世コースから外れた」人でも50代で輝ける理由 言い訳や昔話はやめて、すぐに始めたい心がけ

東洋経済オンライン / 2025年1月7日 8時20分

そういったもろもろを守ろうと思えば、最後まで会社にしがみつくしかありません。

しかも、今は国を挙げて雇用延長を図ろうとしています。要するに、年金の支給を遅らせるために、サラリーマンの面倒を会社に押しつけているわけです。

2021年に施行された「改正高年齢者雇用安定法」では、70歳まで働けるようにすることが企業の努力義務となっています。仕事内容や給料に文句をいわず、会社のお荷物としての立場を甘んじて受け入れれば、とりあえず会社に居続けることはできます。

でも、50歳そこそこで守りに入り、そんな選択を受け入れていいのでしょうか。体力や気力が多少落ちているとはいえ、50歳になったばかりの人は、まだまだいろいろできることがあるはずです。

第一線で仕事をしていれば、会社のインフラを使って人脈をつくる、広げることも可能です。リスキリングもできます。

実際に定年後も会社に居続けるかどうかはともかく、「しかたなく会社にしがみつく」というのと、「独立もできるし、会社にも居続けられる」というのとでは、天と地ほどの差があります。

大事なのは、今から10年後の人生計画をしておくことです。会社のインフラも使えるものは使って、人生戦略を立てることです。

「今の忙しさ」を理由に、「そのうち考えよう」などといって漠然と過ごしていたら、60歳はあっという間にやってきます。50代のはじめ頃に計画を立て、その計画に沿って準備していけば、確実に人生は変わります。

50歳にもなれば、会社内でのポジションや評価もほとんど定まっていることでしょう。私の同世代にも「役員になれなかったし、あまり出世もできなかったな」など、自分のキャリアを悲観している人が少なくありません。

たしかに、一般的に40代後半からの出世は難しいとされています。50歳時点で部長にもなっていなければ、役員になる可能性は限りなく低いかもしれません。

ただ、役員になれるかどうかなんて、結局のところは運しだいです。もちろん能力もあるでしょうが、同期で役員のポストはせいぜい1つ、2つあればいいほうですから、役員になるのはクジに当たるようなものです。

たとえば、つき従っていた上司が失脚したあおりで、出世競争から脱落してしまう人もいます。いずれにしても、役員になどなれないのが「普通」なのです。

役員になれなくても、出世できなくても、そこで人生が終わるわけではありません。大事なのは、会社の外にも世界が広がっているという事実に気づくことです。

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