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「出世コースから外れた」人でも50代で輝ける理由 言い訳や昔話はやめて、すぐに始めたい心がけ

東洋経済オンライン / 2025年1月7日 8時20分

サラリーマンをしていると、会社からの評価=自分の評価みたいに感じてしまいがちです。けれども、実際には会社からの評価など、ごく一面的なものにすぎません。あなたが評価されるフィールドは、ほかにもあるはずです。

会社の「妖精さん」になってはいけない

「妖精さん」という言葉があります。

職場でこれといった働きをせず、存在感の薄い中高年男性を総称した表現です。大手メーカーの若手社員が、同じ職場の50代社員を名づけて以来、一般的に広まったといいます。

毎朝ちゃんと出社するけれども、コーヒーを飲んだり新聞を読んだりしてたいした仕事らしい仕事もせず、手持ち無沙汰に過ごしている。そして、気がつけばいつの間にか職場からいなくなってしまう。

そんな様子を揶揄して「妖精さん」と呼ばれているのだそうです。会社もその存在を持て余しているものの、解雇するわけにもいかず、野放し状態となっています。

それでも、年功序列である程度の給料は手にしているわけですから、若手社員からしたら面白くありません。「こんなおじさんたちがいるせいで、私たちの給料が上がらないんだよ」と、モチベーションを下げる要因にもなっています。なんとも罪深い存在です。

「出世コースから外れた」は大きなチャンス

でも、もしかしたら妖精さんは、まだマシともいえます。

会社では、何もしなくても恨みを買うわけです。余計な口を出そうものなら、邪魔者以外の何物でもありません。

つくればなんでも売れた過去の時代の成功例を持ち出し、「オレたちの時代はこうやったんだ。おまえたちのやり方は甘すぎる!」などと偉そうに説教する……。これは、最悪の振る舞いです。

若い人にしてみたら、「時代も変わっているのに、そんなこといわれても」と当惑するだけです。

会社で先が見えてしまったからといって、ふてくされて若者の邪魔をしている場合ではありません。

50代で出世コースから外れた人は、傍流の部署に異動になるケースが増えます。閑職のポストに配置転換になるとか、子会社に出向するなど、意に沿わない異動を告げられることもあるでしょう。

しかし、ここで腐っているのはもったいないと思います。異動先で携わった業務に、定年退職後の起業のネタが見つかることもあります。

たとえば、自動車メーカーでは、自動車を生産したり販売したりする仕事が本業となります。ただ、大企業であるがゆえに、たくさんの子会社を抱えていて、出世を断たれた50代が、出向してICTに関連した新規事業に携わるといったことが起きます。

その仕事にふてくされて取り組む人もいるでしょうが、そこで頑張って新しい知識やスキルを身につけようとする人もいます。

もしかすると、これまで持っていた「自動車営業」と「ICT」のスキルをかけ合わせることで、自動車評論家の道が開けるかもしれません。むしろ大きなチャンスを手に入れられるかもしれないわけです。

仮に100年生きるとしたら、あなたの人生はあと50年もあるのです。今からふてくされて人生を投げ出すのは、あまりにももったいないと思います。

50歳でふてくされたら、残りの人生は苦しくなる一方です。今後の人生を楽しくできるかどうかは、50代でどう振る舞うかにかかっていると思います。まずはそのことを強く意識してほしいと思います。

藤井 孝一:経営コンサルタント、アンテレクト取締役会長

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