即不採用候補になる「50代エリート」4つのタイプ 人事担当者が"警戒センサーを発動"する人の特徴
東洋経済オンライン / 2025年1月7日 7時40分
と、さまざまな例を引き合いに出したが、必ずしも転職経験のない50代を問答無用に落とすわけではない。たとえば、1社のみでも、海外拠点や関連会社など異なる環境の中で、多様な経験を積んでいる人もいる。
経歴書や面談の中で、応募者本人の経験値やパーソナリティをじっくりと読み解きながら、自社に適応できるかどうかを見ていくのが実際だ。
ジョブローテーションがもたらす弊害
②経験職種がバラバラの人
大手出身者にありがちなのが、「営業→生産→購買→人事→経営企画」というように、これまで経験してきた職種がバラバラというケースだ。
いわゆる「ジョブローテーション」がある企業で、3~5年ごとに異動しながらキャリアアップしてきたタイプだが、言わずもがな「専門性」に欠けるため、採用しづらいのが現状だ。
たとえ、その会社で実績を挙げ、課長・部長クラスまで出世していたとしても、「じゃあ、うちで何ができますか? この〇〇という職務でどんな成果を挙げられますか?」と問うても自信を持って答えられない人が多いので、やはり「厳しい」という心証を持たざるを得ない。
社内ではいくら優秀でも、転職市場においては、必ずしも価値が高いとは言えないのだ。
30代までなら"ポテンシャル"を見込んだ採用はあるかもしれないが、50代となると、もはや手遅れ感は否めない。無理に転職して年収を落とすより、その会社でのキャリアをまっとうしながら、定年後を見据えて副業に取り組むのも一考のように思う。
③強いブランドを持つ企業にいた人
前記事でも言及させてもらったが、「強いブランドを持つ企業」に所属していた人も、採用時に少しだけ警戒心が働く。
なぜなら、ブランド力のある商品やサービスを持つ企業は、それだけで一定の収益が上がるビジネスモデルが確立されており、さほど努力しなくても実績が上がりやすいからだ。
要は、"ブランドの神輿に乗っかって"仕事をしているケースが少なくなく、実際入ってみたら、何の成果も挙げられない人が多い。
とくに、実績が数字で表れやすい営業や販売促進、宣伝・マーケティング職の人は、本当にその人自身の努力や実力で得た結果なのか、注視する必要がある。
意外と、人事採用の仕事も数字で表しやすい。いつの世も、ブランド力のある会社に人は集まるものなので、「そりゃ採用に苦労しないよね」と思ってしまう。
このような人たちが面談に現れた際には、その人なりのオリジナルの経験・実績を詳しく聞くようにしている。たとえば……。
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