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マツダ「CX-80」走りは合格、仕様で乗り味の差 簡単に「どれもお勧め」とできない難しさ

東洋経済オンライン / 2025年1月7日 16時0分

内装は基本的にCX-60に準じる。いずれもクオリティ高くシャレてもいるのだが、内装トリムなどは新しい提案がひとつあってもよかった。いや、本当ならば、どれかはCX-80のために出し惜しみしておいてもよかったのかもしれない。

前席の空間に変化はないが、2列目は開放感が明らかに増している。ルーフが後方まで伸ばされていることと、大きなドアのおかげで視界が開けていることが効いているようだ。

もっとも寛げるのは、XD-ハイブリッド系に備わるセパレートシートに大型センターコンソールの組み合わせである。これで後席モニターやテーブルが備わればショーファードリブンにだって出来そうだ。但し、3列目に乗員を乗せる機会が多いなら、センターウォークスルーが使える標準グレードのセパレートシートの方が勝手が良い。

快適性な3列目に十分な荷室

あるいは2列目まで畳んで荷室にするならベンチシート一択だ。この辺りはパワートレイン、グレードなどによって選択肢が異なる。それは、使い方によってパワートレインやグレードが自動的に決まってしまうということでもある。

3列目の快適性向上は多人数乗車を求めるユーザーには嬉しいところだ。天井側を広げるだけでなく座面を抉り乗員を深く座らせることで、身長177cmの私でも頭はつっかえない居住性を獲得している。ウインドウ越しに外界がよく見えるし、意外や座面と床の距離が取れているので足の収まりも良くて、想像以上に快適に過ごすことができる。

荷室としてもスペースは十分で、3列目を畳んだ状態での容量は572L、最大で1221Lにも達する。アウトドア趣味などで大容量の荷室を求めている人も満足できるはずだ。

パワートレインのラインナップはCX-60と共通。最上級はXD-ハイブリッドが積む直列6気筒3.3Lディーゼルエンジンに、電気モーター内蔵の8速トルコンレスATの組み合わせである。

特に爽快なのは中速域以上の領域で、直列6気筒らしい粒の揃った回り方は絶品だ。低速域、そして加速時は力強いモーターアシストが行なわれるが、この時にはエンジン音がやや気になる。しかしリッター当たり18kmだって普通に出る燃費まで考えれば、贅沢を言うのも大概に、というところだ。

ハイブリッドではないディーゼルエンジンのXDに4WDの組み合わせも悪くない。ATの変速制御が緻密になって低速域のマナーが格段に向上。従来は個人的にはXD-ハイブリッド一択だったのが、今回はこちらでも満足できそうだ。

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