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「世界が感動」浅野忠信スピーチが心を掴んだ必然 技巧がなくても人の心を動かすことはできる

東洋経済オンライン / 2025年1月10日 13時0分

ビッグスマイルで聴衆を魅了した浅野忠信さん(写真:Kevin Mazur/gettyimages)

日本時間の1月6日午前、第82回ゴールデン・グローブ賞にて『SHOGUN 将軍』が作品賞、主演男優賞、助演男優賞、主演女優賞の4冠を達成しました。助演男優賞に輝いたのは俳優の浅野忠信さん。その時の受賞スピーチが絶賛されています。

【画像を見る】浅野忠信さんが『SHOGUN 将軍』で演じた樫木藪重

スピーチは時間にすると約40秒。誰にでもわかるような英語でストレートに受賞の驚きと喜び、そして感謝を伝えています。

ゴールデン・グローブ賞公式動画のコメント欄には、

「伝える内容と同じくらい、伝え方が大事ってこの人みるとそう思う。ホントにうれしさと感謝が伝わってくる」

「彼は、自身の驚きと喜びを表現するのに通訳を必要としないね」

「浅野忠信さん本当に嬉しそうwみてるこっちもハッピーになりました」

等々、スピーチの内容や伝え方、浅野さんの佇まいについて好評が寄せられています。また、「ニューヨーク・タイムズ」では「最も誠実なスピーチ」と評されています。

自然体のスピーチが心を掴む

浅野さんのスピーチが私たちの心を掴むのは、スピーチの内容そのもの以上に、その自然体な伝え方にあるのだと考えられます。そこには特別な技巧が凝らされているわけではなく、自身の驚きや喜び、そして感謝を素直に表現している様子がうかがえるからです。

助演男優賞が発表された瞬間、浅野さんは、眉を上げ、目を見開き、大きく口角を引き上げます。驚きと幸福表情です。驚きは予期せぬ出来事に起因して生じる感情です。自身が受賞するとは思っていなかったのではないでしょうか。

そして、胸に手を当て落ち着こうとするしぐさをしながら、壇上に向かいます。トロフィーを受け取り、スピーチを始めます。スピーチ中、浅野さんの顔には終始笑顔が浮かんでいます。英語でのスピーチを日本語にし、表情やしぐさを解読します。

「ワォ、多分、皆さん私をご存じないでしょう」

会場から軽く笑いが起きます。この笑いの意味は何でしょうか?

ユーモアと謙虚さ

ゴールデン・グローブ賞の壇上にいるレベルの知名度ある人物の発言とは思えず、そのギャップにユーモアが感じられたのでしょうか。あるいは、先のコメント欄に「彼は謙虚だ」というコメントが散見されていることから、特有の謙虚さが伝わったのかもしれません。

「私は日本の俳優で、浅野忠信と申します」

会場から拍手、歓声が起きます。

「ワァ~オ、ハッハーハッハー」

浅野さんのこれまでの笑顔が一段と大きくなります。目じりにしわを寄せ、大きく口を開けたビッグスマイルです。

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