「イカゲーム2」お金目当ての続編で成功した事情 不利な契約で第1シーズンはまったく稼げなかった
東洋経済オンライン / 2025年1月11日 9時25分
Netflixの『イカゲーム』第2シーズンが好調だ。配信開始された先月26日の週にはアメリカのNetflixトップ10で7位だったが、翌30日の週には2位にランクアップ。現在も2位にとどまっている(首位はドキュメンタリーシリーズ『Jerry Springer: Fights, Camera, Action』)。
配信開始以後11日間の視聴数(view)は1億2600万で、英語以外のテレビシリーズでは、『イカゲーム』第1シーズンに次ぎ、Netflix創業以来2位の成績。英語の作品を含めても史上4位と、なかなかすごい。
ちなみに、英語作品を含めた視聴数ランキングの首位は『イカゲーム』第1シーズン、2位は『ウェンズデー』、3位は『ストレンジャー・シングス』第2シーズンとなっている。
批評サイトもおおむね好評価
第2シーズン配信開始をきっかけに、第1シーズンへのアクセスも再び増えた。第2シーズン第1話の最初には簡単な振り返りがあるが、登場人物をしっかり覚えていたほうがより入っていけるため、もう一度見直そうと思った人もいただろうし、初めてこのシリーズを見る人もいたのだろう。
さて、内容への反響はというと、おおむねポジティブだ。批評サイトRotten tomatoesを見ても、批評家の84%、一般人の63%が褒めている。第1シーズンの批評家95%、一般人83%よりは落ちるにしろ、並みではない期待の高さがあったことを考えれば、決して悪くない。
一般人の評には、「予想していたよりずっとよかった」、「第2シーズンなんていらなかったんだよ、ほらやっぱりね、とけなすつもりで見た人は多いだろうけれど、見てみたら、ストーリーも、役者も、ディテールもすばらしかった」などといった称賛の声が多数ある。
一方で、「もっと期待していた。社会的なメッセージもお決まり通り。シーズン最終回は次に続けるためにあるようにしか見えないし」といった不満も聞かれる。そうした異論はあるにせよ、総括すると、「第1シーズンのような新しさはないにしても、やはり面白く、目が離せない」というのが見た人の感想と言ってよいだろう。
シーズン最終回については後述するとして、Netflixにとっても、クリエイターのファン・ドンヒョクにとっても、これは非常に満足いく結果だ。もともと第1シーズンの全9話で終わりにするつもりだったファンは、第2シーズンを「お金のために作った」と認めているのである。
第1シーズンでクリエイターは儲けられなかった
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