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部下から一目置かれる50代からの「お金の使い方」 頑張る若者に支援することで、社会に貢献する

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 9時0分

私自身、起業家の支援をしていて、一番喜ばれるのは、商品を買ったりサービスを使ってあげたりするときです。

たとえば、若いソムリエさんが一生懸命頑張っているのを見たら、応援の気持ちを込めて高いワインを注文する。ヨガのトレーナーとして独立して奮闘している若者がいたら、お金を払ってレッスンを受ける。そうやってお客になってあげることが、先輩の務めではないかと思うのです。

余談ですが、行政の起業支援に矛盾を感じるのは、税金を使ってセミナーを開催したり開業資金を助成したりする割に、その中から起業した人が生まれても、その人の商品やサービスを使おうとはしないことです。

単純にお金をあげるよりも、お客になってあげることのほうが大事な支援ではないでしょうか。

お金を出して若者を応援するのは、元手が必要となります。投資をしてお金を増やすことも大事ですし、仕事をしてお金を稼ぐことも大事です。

ベストセラー『女性の品格』の著者で昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さんは、『与える人「小さな利他」で幸福の種をまく』という本の中で、健康寿命だけでなく、「貢献寿命」も延ばすことの大切さを語っています。

要するに、健康寿命だけ延ばしても、社会とつながって社会に貢献できなければ、長生きの甲斐がないということです。貢献寿命というのは素敵な概念だと思います。

仕事を通じて社会に貢献し、対価としてのお金を稼ぐ。稼いだお金を使って、若者を応援するなどして社会に貢献する。そうやって社会に貢献する時間をできるだけ延ばしていきましょう。

「自分でやる」から「人に任せる」働き方へ

人間、持って生まれた能力は人それぞれ違います。苦手なことを頑張ってもうまくいきません。時間を有効に使うためには、もう苦手なことは人に任せて得意なことに集中するのが一番です。

私にはもともと自分の能力が突出して高いという自覚がありません。他の人のほうができると思うことは、「任せすぎ」といわれるくらいに他人に仕事を任せてきました。任せることでずいぶんラクをさせてもらいましたが、それ以上に人が育ったのではないかと密かに自負しています。

仕事を任せるときには、まず「本人にやる気があるかどうか」に着目していました。本人にやる気があって、この人なら絶対にできそうだと思える仕事を任せることを徹底していました。

やる気がない仕事を押しつけても本人を苦しめるだけですし、効果も期待できなくなります。人に仕事を頼むにあたっては、日頃から相手の興味・関心を理解しておき、相手が興味を持ちそうな仕事を用意してあげる必要があります。

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