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部下から一目置かれる50代からの「お金の使い方」 頑張る若者に支援することで、社会に貢献する

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 9時0分

仕事を任せたら、余計な口出しはせず、しかし責任は取るという姿勢も大切です。

私も任せた以上は、失敗しても叱らないと心に決め、失敗の責任はすべて取るつもりでいました。仮に途中で口を出したところで、自分の思いどおりにはなりません。だったら、のびのび好きにやらせたほうがいい結果につながります。

今は、仕事を任せることは成果を出すためだけではなく、一種の社会貢献であると感じています。

すべての仕事を自分でこなせば、自分に負荷がかかる代わりに取り分はすべて自分のものとなります。

でも、みんなに仕事を分け与えれば取り分もシェアすることができます。
たとえば、何かの記事の執筆依頼がきたとき、全部自分で書くこともできますが、あえてライターにインタビューと執筆をお願いすれば、ライターさんの仕事が生まれます。それが経済を回すことにつながります。

そんなふうに、いろいろと仕事を任せることで、処理できる仕事量がどんどん増えていきます。結局、前よりも自分の取り分も増えました。

「忙殺」されている50代は二流でしかない

だから、私は起業を目指す人たちにも「全部自分でやろうとするのはやめましょう」と教えています。忙しくて勉強会に出られないとか、交流会に参加できないという起業家は仕事を抱え込む人です。成長は見込めません。

本当にいい仕事をする人は、仕事をどんどん任せることでゆとりのある生活をしています。プライベートも充実しているから、相乗効果でクリエイティブな仕事ができるのです。

今は働き方改革で仕事の属人化を解消し、お互いに情報を共有しながらチームで成果を出す働き方が求められるようになっています。

あなたの職場でも情報共有ツールの活用や、マニュアルの整備が進んでいるかもしれません。

50代がこの流れに抵抗して「自分でやったほうが正確で速い」「このお客さんは自分にしか対応できない」などとしがみつくのは時代遅れです。

独立・起業するにせよ、会社に残るにせよ、50代になったら、「自分でやる」働き方から「人に任せる」働き方にシフトしていきましょう。結果を出す人は、上手にいろいろな人の助けを借りています。仕事を抱えて汲々としているなら、人に任せる力を磨くべきだと思います。

藤井 孝一:経営コンサルタント、アンテレクト取締役会長

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