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2025年「ポイント還元」界隈に起きている4大異変 高還元率を競い合う「経済圏」が乱立している

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 13時0分

しかも、ポイントが使用できるのはYahoo!ショッピング、LOHACO、Yahoo!クイックマート、Yahoo!オークション(予定)、Yahoo!フリマ(予定)などLINEヤフーのサービスに限られ、ポイント運用などにも使えない。そもそも「期間限定」と書かれていると、人は落ち着かなくなる。ムダにしたくないからせっせと使う。ポイント消費のためにプラスでお金を使う羽目にもなる。こうなると、ポイントがたくさんたまって嬉しい――というわけにもいかなくなりそうだ。

2 金融を押さえる者がポイントを制す

先の“フェーズ5”における大きな特徴は、各社が金融機関との相互連携を打ち出してきたことだ。その主軸にあるのがクレジットカード。2024年はご存じ「新NISA」元年であり、各金融機関はこぞってクレカ積立を推奨した。楽天カード×楽天証券、三井住友カード×SBI証券、auPAYカード×auカブコム証券(三菱UFJ eスマート証券に改称予定)、dカード×マネックス証券などで、積立投資の購入資金をカード決済することでポイントがためられる。

銀行預金との連動も強化されている。auの通信と金融のセットサービス「auマネ活プラン」では、auじぶん銀行の円普通預金が最大で年0.41%まで金利優遇される(auPAYゴールドカード保有の場合。証券口座との連携などの条件あり)。

楽天も楽天銀行口座からのカード料金引き落とし設定をした場合、「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」会員対象に、通常で年0.12%の金利を0.13~0.18%に引き上げるプログラムを始める。こちらは2025年3月分より適用だ。いずれも、一般カードより年会費がかかる有料カード会員が優遇される方向は今後も変わらないだろう。

さらに、昨年12月17日にはPayPayがPayPay銀行の株式譲渡を受け、子会社化する方針を明らかにした。今後はPayPay銀行との連携を深めたサービスを打ち出していくに違いない。還元率競争に加えて、金利競争からも目が離せない。

3 「交通系」が本気を出してきた

2025年に動きがありそうなのがJRだ。特にJR西日本グループは自社共通ポイント「WESTERポイント」を軸に攻勢を強める。JRのネット予約の利用の他、駅ビルや提携店でのショッピングでためられる。クレジットカード「J-WESTカード」での決済や、ICカード「ICOCA」での買い物もポイント対象だ。WESTERポイント会員は800万人いるとのことで、すでに大きなポイント経済圏といっていいだろう。しかも、2025年春には新たなスマホ決済サービス「Wesmo!(ウェスモ!)」がスタート予定で、J-WESTカードやICOCAと組み合わせることで、WESTERポイントがたまり、決済にも使えるという。

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