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「最後に逆転合格できる人」「できない人」決定的差 「合格する」と確信する人に共通する特徴とは?

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分

逆転合格する人に共通する特徴とは?(写真:Graphs/PIXTA)

受験が近づくにつれ、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。大学入学共通テストまでの毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第26回】

絶体絶命だった受験生が言ったこと

みなさんは、最後の最後で合否を分けるのがどんなポイントか、ご存じですか?

【漫画で読む】『ドラゴン桜2』桜木先生が受験数日前の生徒に激怒 いったいなぜ?

僕たちは毎年、多くの受験生を見ています。その中でも一番長い時間接しているのは、逆転合格を目指す東大志望の生徒です。合格できるか不合格になるかギリギリのラインにいる生徒たちに対して指導をしているのです。

そんな生徒たちの中で、最も忘れられない生徒がいます。その生徒は、高校2年生の時点では数学がからっきし、共通テストも本番で8割に届かず、絶体絶命のピンチに追い込まれていました。しかしそんな中で、彼が放った言葉を聞いて、僕は「あ、彼は合格できるな」と確信したのです。

それは、東大の入試の3週間前のことです。その日、僕は彼に対して地理を指導することになっていて、ラストスパートということで気合を入れて準備をしていました。しかし彼は、教室に入るなり、こんなことを言ったのです。

「西岡先生、自分はこのままでは不合格になると思います。正直、地理に関しては、全然自信がないし、ここで西岡先生から授業を受けても、点数が上がる未来が自分の中で見えないんです。でも、世界史だったら、もうちょっと自習の時間を増やせば、点数が上がる気がするんです。だから、本当に申し訳ないんですけど、地理、捨ててもいいですか」

そんなふうに考えていたとはつゆ知らず、僕は驚いたわけですが、しかしすぐにこう言いました。

「わかった。じゃあ、地理は捨てて、世界史に全振りしなさい」

僕は彼の言葉を聞いたときに「彼は受かるだろうな」と確信しました。実際、地理を捨てて世界史を勉強した結果、世界史の点数が模試や過去問演習をしていたときよりも10点伸び、見事東大に逆転合格を果たしました。

「捨てる覚悟」ができていた

なぜ僕が彼の言葉を聞いて「彼は受かる」と思ったのか。それは、彼が「捨てる覚悟」ができていたからです。

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