1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「仕事と恋愛」に共通する"結果を出す人"の原動力 成否を分けるのは「能力や体力の差」ではない

東洋経済オンライン / 2025年1月16日 8時30分

やりたいこと、得意なことは答えられなくても「いくら稼ぎたいか」なら、答えられるのではないでしょうか。だとしたら、「稼ぎたい額」を思い浮かべて、それを実現するためのプロセスを考えてみましょう。

たとえば、「年収1億円」を目指すのであれば、

「年収1億円を目指したい」
  ↓
「会社員だと年収1億円は難しそうなので、将来的には起業したほうが良さそうだ」
  ↓
「今すぐ起業するのはリスクが高いので、どこかの会社でビジネスの仕組みを学ぶのが得策だ」
  ↓
「だとすれば、スタートアップ企業に就職するのはどうだろうか。スタートアップでは、多岐にわたる業務を1人でこなす必要があるため、幅広いビジネススキルを短期間で習得できるかもしれない」

やりたいことがないからといって、何もしないわけにはいかないのなら、「お金を稼ぐ」ことを目標にする。

金額という具体的な目標は、それに向かって頑張る原動力になります。そして、稼ぐ過程で試行錯誤を続けることで「やりたいこと」が見つかることもあるのです。

「結果を出し続ける」は「仕事」だけでは足りない

先ほど申し上げた通り、私は「お金を稼ぐ」という目標を否定しません。ですが、一方で「お金だけでは、人生の充足感を味わい尽くすことはできない」とも考えています。

お金を稼ぐために、「それ以外」を犠牲にすると、人生の充足感は損なわれてしまいます。こうなってしまっては、本末転倒と言わざるを得ません。お金はあくまで道具であり、ゴールではないのです。

お金があっても、健康に不安があれば、幸せを感じられないかもしれない。お金があっても、家族や友人との絆がなければ、幸せを感じられないかもしれない。

お金があっても、自由な時間がなければ、幸せを感じられないかもしれない。お金があっても、他人に必要とされなければ、幸せを感じられないかもしれない。

お金があっても、自己成長や挑戦がなければ、幸せを感じられないかもしれない。

特に人間関係をおろそかにしてはいけません。世界を代表するハーバード大学の成人発達研究も、「良い人間関係が私たちの幸福と健康を高める」という結論に達しています。

真の幸福感は「良い人間関係」があってこそ

仕事での成功やお金を手に入れても、良い人間関係が築けなければ、真の幸福感は得られにくいのです。

これをさらに突き詰めていくと、「オン」だけでなく「オフ」でも結果を出してこそ、真の幸せは訪れるということ。「結果を出す」という考え方は、オン(仕事)だけでなく、オフ(プライベート)の場面でも非常に大切です。オフで結果を出すことは、自己成長や人生のバランスを保つために役に立ちます。

「趣味の世界で結果を出す」「ダイエットなど、健康面で結果を出す」「家族や友人との関係を深めて、人間関係の結果を出す」いずれも、オフで結果を出す一例です。

オンで結果を出すことは、もちろん大事。結果を出すというと真っ先にイメージされるのは、仕事ではないでしょうか。でも、結果を出さなければならないことは「オフ」にも存在することを忘れてはいけません。

オンで結果が出ているのに「何だか満たされないな」「幸せになっているはずなのに、何か違うぞ」と、もしなったら……。オフがどうなっているのか、1度立ち止まって考えるようにしてください。

井上 裕之:いのうえ歯科医院理事長

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください