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会計士が指南「なぜか赤字になる会社」の根本原因 数字に強い社長が必ず学んでいる学問は?

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 11時0分

数字を見て、会社の財務状況を把握していないということは、いつ倒産してもおかしくないほどのリスクを抱えているといってよいぐらいです。

繰り返しますが、簿記の知識があるかないかだけで、会社が生き残れるか倒産するかが決まってしまう可能性があるとしたら、いま、学ばない理由はないですよね?

私の体感では、9割くらいの中小企業は、資金繰りがうまくいっていません。そして、多くの経営者が「売上がもう少し増えたらラクになる」と思っています。

年商が増えたら、本当に資金繰りがラクになるのでしょうか。

たとえば年商5000万円の会社の経営者は、売上が1億円になれば資金繰りがラクになる、と思っています。年商1億円の会社の経営者はどうかというと、年商3億円になれば、と考えています。では、年商3億円の会社の経営者は? 一緒です! 売上の規模はまったく関係ありません。数字に弱い経営者は、つねに資金繰りで苦しんでいます。

なぜそうなるのか。身近な例に置き換えるとわかりやすいかもしれません。たとえば、月給20万円の人は、収入があと5万円増えたら、生活がラクになると思っています。

では、月給25万円の人はどうかというと、やはりあと5万円収入が増えれば、と思っています。でも、収入が増えれば増えた分、何かと出ていくお金も増えるので、いっこうにラクになりません。

月給20万円の人でも、お金を貯められる人は貯めることができますが、月給100万円になっても、お金を貯められない人は、いっこうに貯められません。

会社も同じです。入ってくる額を増やしても、残る額が増えるわけではありません。「売上を上げる技術」と「お金を残す技術」は別物だからです。

「お金を残す技術」がないと、いくら売上のお金が入ってきても、お金が残る状態にはなりません。

赤字企業の根本原因10コと解決策

「顧問税理士から決算書の数字が良いと言われているのに、全然、お金が増えていきません。税理士にだまされているんでしょうか?」

こんな相談を受けることがあります。決算書は黒字なのに、なぜかお金が増えている気がしない、と言うのです。

でも、みなさん安心してくださいね! 多くの経営者は、なぜそうなっているのか、理解していません。

最後に利益が出ているのに会社にお金がなくなる代表的な理由を10コ紹介しますので、自社にこのような状況がないか、チェックしてみましょう。

10の原因

□1 借入金の元本返済がある

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