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「SearchGPT」は検索業界を劇的に変えそうだ 使ってわかったAIによる検索のすごさと問題点

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 10時0分

それに比べて、SearchGPTは、かなり長く詳細な回答を出してくれるし、サイト選択も適切なように思われる。

SEOなどに大きな影響が及ぶ

以上のような変化によって、利用者の行動が変化し、それがさまざまな変化を引き起こしていくだろう。これによって、従来型の検索エンジンの地位が脅かされる可能性は大いにある。

それだけでなく、インターネットの広告モデルやウェブサイト運営のビジネスモデルの基本が変わるかもしれない。とくに、SEOには大きな影響が及ぶだろう。

こうした問題も大変重要であるが、本稿においては、利用者の観点から、どのような使い方があり得るか、どういう使い方をすればよいのか、という問題を考えることにしたい。

つまり、従来の検索エンジンと「AIによる概要」とSearchGPTを比較した場合、どの方法がより効率的に情報収集できるか、あるいは、これらの手段をどう組み合わせたらよいのかという問題だ。

辞書的な使い方の場合はSearchGPT

新聞で知らない単語や英語の略語などを見て、その意味を調べるという場合がしばしばある。つまり、辞書あるいは百科事典としての利用だ。

こうした時には、SearchGPTは便利だ。得られた回答で不足と思えば、突っ込んで聞くこともできる。

問題は、問いの出し方(プロンプト)だ。「**について説明してください」と指示するのが普通の方法だろうが、こうすると、本当に自分の知りたいことに答えてくれるかどうか、わからない。私は、自分の考え方を文章にしてそれを示し、「誤りがあれば直してほしい」と指示している。

認識の間違いなどをチェックしてくれることもある。ただし、データを正確にチェックしてくれるかどうかは、定かでない。データだけでなく、回答全般について、後述する「ハルシネーション」の問題に注意することが必要だ。

知りたい情報がどこのサイトのどこにあるかがわかっている場合は、従来どおり、Google検索エンジンを用いるのが便利だろう。例えば、天気予報を見る場合だ。あるいは、消費者物価の最近のデータを知りたいといった場合だ。

なお、頻繁に用いるサイトについては、自分自身でリンク集を作るのが便利だろう。私は、経済データのリンク集をnoteに作っている。

同様のリンク集をGoogleドキュメントなどに作ることも考えられる。

データを調べるにしても、求めるデータがどこのサイトにあるのかがわからない場合もある。サイトがわかっても、たくさんの表があって、そのうちどれを見ればよいかがわからない場合も多い。例えば、GDP統計は非常に多数の表がある。こうした場合には、SearchGPTを使うのが便利だろう。

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