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50代からうまくいく人が見据える「副業の考え方」 アルバイトやギグワークがすすめられない理由

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 16時30分

たとえば、ウーバーイーツの配達員をした経験を生かして、飲食店のコンサルティングをするというならわかります。

私自身、会社員時代に、コンサルタントとして独立するための準備、手段として、コンサルティング会社でアルバイトをしていたことがあります。具体的に何をしていたかというと、たとえばマーケティングの調査です。

スーパーで冷凍食品数を数えたり、カウンターを片手に朝から晩まで通行量調査を行なったりすることもありました。1日あたりの報酬は5000円程度。当時はお金を得ることよりも、コンサルタントに必要な知識と経験を身につけることに必死でした。

コンサルタントの知識、情報を得るために書籍代を稼ごうと書評を書き、報酬を得ていたこともあります。その頃は、Amazonが日本に進出したばかりで、認知度が低く、今のようにレビューが集まりませんでした。

そこでAmazonは書評を1本数千円で買い取ってくれました。私はAmazonでコンサルタントになるために必要な本を買い、書評を書き、そのお金で新しい本を購入していました。やがて書評の報酬はどんどん下がっていき、ご存じのように今では誰もが無料でレビューを書くようになっています。

私が書評を書いていたのは、勉強のためであり、文章力をつけるためです。当時の経験は、その後の執筆活動に大いに生かされました。もし、お金を稼ぐことだけを目的にひたすら書評を書くことに没頭していたら、無理がたたって体を壊していたに違いありません。

繰り返しますが、体力勝負の副業は命取りです。やるにしても期限を決めて、経験とスキルを身につけるということを目的にするべきだと思います。

「儲かる仕事」より「いい仕事」を追求する

個人で起業をするなら、お金よりもやりがいや楽しさを重視することが大切です。儲かる仕事は若い人に任せておけばいいのです。

では、なぜそれほど儲けなくていいのか。

それは、人生の後半生は前半ほどお金がかからないからです。とりあえず、65歳以降は年金がもらえます。いざとなれば年金に頼り、足りないぶんを働いて稼げば生きていけます。

少し前に「老後資金4000万円不足」というニュースが話題となりました。2019年に「老後資金2000万円不足」が大きく取り沙汰されましたが、最近の物価高をもとに専門家が計算したところ、不足額は4000万円になる可能性が出てきたというのです。

大前提として、4000万円不足がただちに当てはまると考えるのは早計です。生活スタイルによって家計の支出は異なりますし、物価上昇が予想通りになるのかという問題もあります。

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