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"日プ"社長語る「オーディション番組」への危機感 PRODUCE 101 JAPAN成功の一方、市場は飽和気味

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 13時0分

しかし、現実問題として、スタートしたばかりの新しい会社の新人アーティストが東京ドーム公演を開催するためには、いろいろなハードルがあります。ただ今年4月にはJO1が単独で東京ドーム公演を行わせていただくことになりました。確かに『LAPOSTA』が先になってしまいましたがLAPOSTAを実施することでそういうハードルをクリアしていった結果、実施できるところまでたどり着けたと思っています。

もちろんこれから各グループで単独公演を実現していきたいです。今回は、フェスという大きなエンターテインメントのお祭りとして、ファンもメンバーもみんなが幸せになるイベントにしたいと考えています。

5〜10年後に芸能界で生き残れるか?

――さまざまな企画として、メンバーがやりたいことをやるのと同時に、個人の成長の場にもなりそうですね。

各グループのメンバーたちの多くは、芸能界での下積み経験がなく、いきなりオーディションからデビューしています。それはそれで大変なことばかりなんですが、僕が心配しているのは、彼らがいま売れている状況のあと、5〜10年後にはたしてこの業界で生活ができているかどうか、ということ。

グループとしての活動のほかに、個人として勉強する時間も場所も必要。それが今回の『LAPOSTA』です。各メンバーのソロステージでは、決められた予算と場所を使って、彼らそれぞれがプロデューサーとしてイベントを企画、制作します。ラップやDJのパーティを企画するメンバーもいれば、アートの個展をやりたいという声もありました(笑)。『LAPOSTA』が終わった後は、それ以前と比べて、彼ら1人ひとりで表現できる能力も向上しているのではないでしょうか。

われわれはその後も継続的に彼らの能力を引き上げる場所を作っていかないといけない。それがグループ全体のポテンシャルの向上につながり、パフォーマンスにも表れると考えています。

――韓国の本家「PRODUCE 101」からデビューするグループは、2〜3年の期間限定活動を経て解散します。一方、日本版は活動期限がありません。彼らの将来を見据えたマネジメントをしていかないといけないということですね。

「PRODUCE 101 JAPAN」をスタートするときに、いちばん大きくフォーマットを変えないといけなかったのは、その部分です。韓国では芸能活動をしているプロも参加できますが、日本では一般人のみのオーディションにしました。

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