1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

"日プ"社長語る「オーディション番組」への危機感 PRODUCE 101 JAPAN成功の一方、市場は飽和気味

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 13時0分

「PRODUCE 101 JAPAN」は、視聴者がプロデューサーになり、応援している子を頂点に押し上げていく。だから自然と思い入れが強くなっていって、愛情も半端ではない。そこが刺さっているのではないでしょうか。

サバイバルオーディションそのものがすごくわかりやすいコンテンツです。アイドルやアーティストをファンが育てていく日本の文化と親和性が高く、感情移入しやすい。そこで、視聴者とオーディション参加者たちとの接点をうまく作ることができました。

ただ、シーズン3まで見てきて、僕のなかでは修正したいポイントも出てきています。いまはまだ話せませんが、これからに生かしていきます。

シーズン3はなぜ女性版だったのか?

――シーズン3で、女性グループのオーディションに変えた狙いを教えてください。

シーズン1と2で、男性アイドルグループのファン層をつかむことができました。それを横に広げていくのが、その先の課題だったんです。いろいろな施策を検討した結果、女性グループのオーディションにすることで、一般層をファンに取り込む大衆化を狙いました。その結果、それまでの壁を打ち破り、10代のオーディション参加者と同世代の視聴者から、その親など幅広い世代へのアプローチに成功しました。

シーズン1、2と3が違うのは、3はより広く一般層に訴求できていること。配信データでは、映像のトータル再生数は3倍以上になり、中学生や小学生もかなり多い。そこから、SNSを含めいろいろな形で話題が広がっていきました。

――2023年末にシーズン3のオーディションが終わりました。シーズン4の予定はいかがですか。

まだ僕の頭のなかでぼんやりと考えているだけで、何も決まっていません。今年開催ということはないですね。ただ、サバイバルオーディションがスタートしたときのブームが落ち着いたいま、改めてその定着を考えていかないといけないとも考えています。

サバイバルオーディションは飽和状態

――韓国サバイバルオーディションの日本上陸からこれまでの流れを見ると、市場は飽和状態に近くなりつつも、引き続きスターは生まれており、日本の芸能文化に定着しているように感じます。

僕が日本の芸能界にいる20年間で、いろいろなはやり廃りのサイクルを見てきました。サバイバルオーディションがいま定着しているとしても、正直なところ、これから厳しい時代に入っていくと個人的には思っています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください