山火事で明るみに出たL.A.セレブの「桁違い」度 火事の数日後から不動産仲介の電話は鳴りっぱなし
東洋経済オンライン / 2025年1月21日 11時0分
ロサンゼルスが複数の大規模な山火事に襲われて、約2週間。最も被害の大きかったパリセーズ・ファイア(ロサンゼルス西部のパシフィック・パリセーズ、マリブ周辺)、イートン・ファイア(内陸部のアルタデナ、パサデナ周辺)から避難していた人たちも、少しずつ家に戻ることが許されるようになった。とはいえ、報道写真や映像でご覧の通り、これらの街は壊滅状態だ。
パリセーズ・ファイアが襲ったのは超高級住宅街とあり、ハリウッドセレブもマイホームを失ったり、緊急避難を強いられたりした。だが、直接の被害に遭った、遭わなかったに関係なく、彼らの多くは自分の懐から巨額の寄付をしている。
著名セレブが続々と寄付
パリス・ヒルトンは、マリブに所有する家が焼け落ちたにもかかわらず、被害者のための寄付金集めに貢献したうえ、飼い主と離れ離れになった動物たちのためにボランティアの仕事をした。
パシフィック・パリセーズから避難していたジェイミー・リー・カーティスも、自宅は無事だったが、100万ドルを寄付している。
ビヨンセは、イートン・ファイアの被害者のために250万ドルを寄付。彼女の母はパリセーズ・ファイアで家を失ったのだが、アルタデナは伝統的に黒人が多い地区でもあり、より必要とされているところを助けたのだと思われる。
レオナルド・ディカプリオも100万ドルを寄付した。影響力を持つ有名人で、お金がたっぷりある彼らは、自分たちがコミュニティに手を差し伸べるべき立場にあることを、しっかり認識している。アメリカは寄付の文化も根付いているというのもあるが、すぐに行動に移す彼らには感心させられる。
もっとも、お金があるのは誰もが名前を知るハリウッドセレブだけではない。ロサンゼルス、とりわけ今回被害に遭ったパシフィック・パリセーズには、大金持ちがたくさんいる。この火事は、思わぬ形でその事実を浮き彫りにすることにもなった。
インテリアやアウトドアスペースにもこだわった自宅や、価値あるアート、宝飾品、表彰状やトロフィーなど意味のある品々を失うのは、収入額に関係なく、誰にとっても辛い。
だが、「長年かけて一生懸命払い続けた住宅ローンが先月ようやく終わったと思ったら家が焼けた」「念願のマイホームを手に入れるために貯金をほとんど使い果たしたところで火事に襲われた」など、この先どうしていいのかと泣く一般人の姿が毎晩ニュースで報道される一方、家が無事かどうかわかるのも待たずにポンと次の豪邸を買う人たちも多数いるというのが、この街の実情なのだ。
すぐさま別宅の購入、賃貸に動く
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