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共テ英語「エッセイを作りなさい」問題への驚き 従来にはない出題タイプ、どう解いていく?

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 8時30分

大学入学共通テスト試験会場前(撮影:梅谷秀司)

2025年1月18日・19日に、大学入学共通テストが行われました。今回の共通テストは、新しい学習指導要領に対応した最初の試験であり、必修科目に「情報Ⅰ」が追加されたほか、地歴公民の再編、国語に大問が追加など、従来から大きな変更点がありました。

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英語リーディングの問題においても、今までにない面白い問題が出題されました。

それは「エッセイのアウトラインを作りなさい」という問題です。今回は、この問題について、みなさんに共有させていただきたいと思います。

配点が高い第8問で驚きの出題

この問題は、第8問、つまり最後の大問で出題されました。配点は17点と、ほかの大問と比べるといちばん配点が高い問題でした。

その問題の指示を日本語訳にすると、下記のようになります。

あなたは宇宙探査についてのエッセイに取り組んでいます。以下のステップに従います。

ステップ1: インターネットから集めた宇宙探査に関するさまざまな意見を読みます。

ステップ2: 宇宙探査について自分の立場を決めます。

ステップ3: 追加の資料を使ってエッセイのアウトライン(構成)を作成します。

そもそも問題が3段構成になっているという時点で、なかなかない問題ですよね。これってどう解けばいいんだろう、と悩んだ受験生も多かったのではないでしょうか。

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Step1では、宇宙探査に関する5人の意見が80words程度の英文で書かれており、それを読んで、各々の意見とその根拠を整理します。

この時点でまず、これらの人物の意見を理解しているかどうか、ということを問う問題が2問出題されます。

次に、Step2では、いよいよ文章を書くための準備に入ります。さまざまな意見を理解したうえで、どの立場に立って自分の意見を書くのか、ということを考えるステップです。

ここでは、「宇宙探査はよくない」という立場に立つと仮定して、誰の意見を自分の主張の論拠として採用するか、そのうえで自分はどんな主張をするのか、ということを整理していきます。

ここの段階でも、2問(3つの空欄の穴埋め問題)が出題されます。ちなみに、過去の共通テストと違い、この3つの空欄に関しては、すべてが正解できないと得点がもらえないようになっています。

最後にStep3 では、いよいよアウトラインを作ります。ここでは追加で2つの文書が提示されます。それを読んで、自分の立場の根拠となるものを選んで穴埋めをする、という問題です。ここでも問題が2問出題されます。

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