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トランプ氏就任式に見た「男社会」への揺り戻し ビリオネアも民主党重鎮もいつの間にか"迎合"

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 14時0分

西城秀樹が歌ったヒット曲「Y.M.C.A.」を生んだ「ビレッジ・ピープル」は、トランプ氏の選挙集会が曲を無断使用しているとして選対本部を訴えていた。しかし、Y.M.C.A.は同氏の集会で最も支持者が盛り上がり、集会のシンボルになった。しかも、トランプ氏が曲に合わせてロボットのようなダンスをしたことで、TikTokで人気が再燃。

ビレッジ・ピープルは1月13日、Facebookでこう発表した。「トランプ次期大統領の就任式関連イベントに参加することにした」。

グループ創設者のビクター・ウィリス氏は、公共テレビNPRの取材にこう答えている。「基本的に自分は民主党員だ。でも選挙には負けた。だから今は政治を二の次にして、みんなが団結して次期大統領を応援すべき時なんだ」。

エリック・アダムズ氏(民主党選出ニューヨーク市長)

アダムズ市長は、リベラル派の牙城であるアメリカ最大の都市のトップ。越境移民を過去2年間で数十万人も受け入れるなどのリベラル派政策を続けてきた。

しかし同氏は17日、トランプ氏の自宅マール・ア・ラーゴを訪問し、記者に公開しない会談を行った。ニューヨーカーが「マジ?裏切りだ」と驚愕した事件だ。

アダムズ氏は今年11月の市長選挙で再選を狙う。しかし昨年、汚職疑惑で起訴され、市当局の側近が次々に捜査を受けて辞任した。アメリカメディアは、アダムズ氏がトランプ氏による恩赦を期待している可能性を指摘している。

「男性的エネルギーはいいものだと思う」

マーク・ザッカーバーグ氏(メタCEO)

「男性的エネルギーはいいものだと思うし、社会にはそれが溢れている。でも、企業文化はそこから離れようとしていたと思う」

同氏は、ポッドキャストのインタビューでこう述べた。メタ社内でチーフ・ダイバーシティ・オフィサーの職を廃止し、「多様性・公平性・包括性(DEI)」の方針をも廃止するとした。

これに呼応するかのように、トランプ大統領は20日の就任演説で、「アメリカには2つのジェンダーしかない。つまり女性と男性だ」と宣言。LGBTQ+などの多様な性的マイノリティを政府として認めない方針を打ち出している。トランプ氏の閣僚グループも女性が少なく、白人男性が支配している。

津山 恵子:ジャーナリスト

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