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「日銀利上げ後」の日本株をどうみればいいのか 2025年の日経平均高値と安値ゾーンを予想する

東洋経済オンライン / 2025年1月23日 10時0分

日銀は1月23~24日の金融政策決定会合で利上げに踏み切る可能性が高くなった。日本株は買いでいいのだろうか(写真:ブルームバーグ)

先日、大手メディアで、私も含む市場関係者70名による「2025年市場アンケート」が公表された。それによると、日経平均株価の年間高値予想は平均4万5156円。同安値予想は平均3万6217円だった。安値の時期は3月が最多、高値の時期は12月が最多だった。

私の年間予想は「高値が4万2000円で安値は3万1000円、高値は2月、安値は11月」と掲載された。この予想は相対的に弱気な予想に見えたようだが、今回はその理由を明らかにしたい。

今年の日経平均高値の「3つの可能性」とは?

まず、予想そのものを、もう少し正確にお伝えしたい。2025年の世界の政治・金融・経済は、去年に続いて非常に不透明で、マーケットの見通しも複数の前提条件を立てないと予測できない。そのため、私の現時点のホンネは、前出のような一本値での予想ではなく、レンジで回答すべきと考えている。

具体的に日経平均で予想すると「高値時期は1~4月で、4万~4万5000円。安値時期は8~11月で、3万1000~3万7000円」。このような大きなレンジでみている。

さらにもっと細かく言えば、現時点で今年の年間の高値は、以下の3つのパターンが考えられるのではないか。

まず①は残念ながら今年1月7日の終値4万0083円が高値になってしまう可能性、次は②2~4月に4万0398円(2024年12月27日のザラバ高値)前後~4万2426円(2024年7月11日のザラバ最高値)と再度4万円を上抜けするが結局前出の最高値を超えない、最後に③2~4月(7月までの可能性も)に4万2426円~4万5000円前後と、昨年7月の最高値を更新して青天井になるパターンだ。

これらはいずれも、アメリカの株式市場をどうみるかで変わる。すなわち①は、すでにアメリカの株式市場は大天井を打っており、今後は1年以上の大幅下落トレンド入りとなる、②は高値圏でのボックス相場、③はさらに最高値を更新して上昇トレンドを維持(ただし年後半は下落するイメージ)だ。

なぜ日銀の1月利上げの可能性が高くなったのか

もちろん、株式市場は日米の金利差などで決まる為替の影響も大きく受けるため、当局の金融政策の予想を織り込んだ為替の前提も必要だ。

現在、マーケットコンセンサス(市場予想の平均値)では、日本銀行が1月23~24日の金融政策決定会合で利上げを行ういっぽうで、アメリカは3月(18~19日)に利下げ」との見方が多いようだ。

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