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「人手不足だから賃上げ」が中小は望み薄の現実 AIで統計の落とし穴を補って分析してみた結果

東洋経済オンライン / 2025年1月23日 8時0分

世の中では人手不足問題が注目されているが、「AI雇用需給DI」がコロナ前のピークを回復できずに低位安定となっている。この動きは、有効求人倍率の動きとよく似ている。

有効求人倍率も2018年9月に1.64倍まで上昇したのがピークであり、足元(2024年11月)の1.25倍はこれを大きく下回っている。

筆者らが作成した「AI雇用需給DI」のほうがピークを付けたタイミングが早かったため、「AI雇用需給DI」を1年先行させて両者を比較すると、大まかな動きは似ているように思われる。

今回作成した「AI雇用需給DI」を参考にすると、有効求人倍率は今後も低位安定が続く可能性が高い。すなわち、中小企業を中心に労働分配率を引き上げてまで労働者を確保する動きは広がらないことが予想される。

2025年は春闘の結果に対して、月次統計で示される賃上げ率の数字は物足りない結果になっていくと、筆者は予想している。

末廣 徹:大和証券 チーフエコノミスト

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