JALパイロット飲酒問題で「遅すぎた初動」の裏側 問題の把握後に国交省への報告が遅れた理由
東洋経済オンライン / 2025年1月23日 17時30分
12月6日にも運航本部の南正樹本部長と安全推進本部の立花宗和本部長から同様の報告を受け、国交省への報告を再度指示。こうしてJALは、同日の夜に国交省に電話で飲酒事案に関する報告をするに至った。
安全統括管理者に即日伝わっていない
赤坂会長の指摘がなければ、国交省から業務改善勧告を受けた重大な不安全事象の報告がさらに遅れていた可能性があったわけだ。業界関係者は「アルコール事案は即日、安全統括管理者に報告が行くべき。対応が遅すぎる」と問題視する。
JALグループは2023年12月からの1年強で2回の業務改善勧告、1回の厳重注意を国交省から受けている。その原因の1つに本事案に象徴される経営幹部の安全意識の低さがあることは間違いない。
一方、今回のパイロット飲酒問題では、客室乗務員や整備士が機長らの状態に不安を抱き、運航の再考を進言した。その危機意識の高さを経営幹部は見習うべきだろう。
星出 遼平:東洋経済 記者
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
機長らの飲酒、報告不要と判断 日航、社員に口外禁止要請も
共同通信 / 2025年1月22日 21時59分
-
日本航空の国際線機長らの飲酒によるトラブル 客室乗務員が「運航を行うこと」について再考を提言
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月17日 0時12分
-
CAが運航再考を提言 日航、飲酒機長の出発前に
共同通信 / 2025年1月16日 21時47分
-
JAL「パイロット飲酒問題」、現場の警告は届かず 客室乗務員や整備士は不安の声を上げていた
東洋経済オンライン / 2025年1月16日 8時0分
-
なぜJALはパイロットの飲酒問題を繰り返すのか 意識改革ならず、再発防止策はまた機能せず
東洋経済オンライン / 2025年1月7日 7時30分
ランキング
-
1ドミノ・ピザはなぜ「有明ガーデン」を選んだのか フードコート初出店の経緯
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月22日 8時10分
-
2今年「Windows 10がサポート終了」と聞きましたが、今使っているパソコンは使えなくなりますか?お金がかかるためなるべく買い替えは避けたいのですが…。
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月21日 4時30分
-
3「全裸遺体」への視聴者の反応ではっきりした…真田広之の「SHOGUN 将軍」にできてNHK大河にできないこと
プレジデントオンライン / 2025年1月23日 17時15分
-
4なぜフジテレビは失敗し、アイリスオーヤマは成功したのか 危機対応で見えた「会社の本性」
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月22日 6時10分
-
5ソニー、ブルーレイやMDの生産終了へ「アニメ撮りだめしてるのに」「まだ作ってたんだ」「これも時代の流れ」ネット騒然
iza(イザ!) / 2025年1月23日 14時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください