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ソフトバンク"脳細胞"を活用する異例の取り組み 次世代のAIとして2050年の実用化を目指す

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 9時0分

開発にあたっては、オルガノイドの成熟や大量生産技術、学習アルゴリズムとの接続インターフェースの改良が欠かせず、また倫理面や規制面の整理も必要になるだろう。

もしこのBPUが実用化されれば、自律型ロボットがわずかな電力で高度な推論を行ったり、大量のデータを前提としない学習手法が普及したりと、従来のAI・コンピューターの常識を大きく変える可能性がある。たとえば省エネの自動運転技術や、複雑な環境下での高速な意思決定を実現するロボティクスなど、産業界にもインパクトが広がるだろう。

現行の半導体技術では、大規模なデータと電力を要するのがAIの常識だが、脳細胞を使うBPUであれば、はるかに少ない電力で未知の環境に適応できる“脳の学習特性”を取り込める可能性がある。未知の環境を瞬時に学習し、省エネで動作するデバイスをつくれるかどうか――ここに次世代コンピューティングの大きな可能性がかかっている。

石井 徹:モバイル・ITライター

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