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「お金貯め込みすぎた高齢者」が失う"3つの幸福" 「お金を使わない」のは本当に"いいこと"なの?

東洋経済オンライン / 2025年1月25日 7時0分

最後の事例は、Sさんです。

Sさんは独身の男性ですが、若い頃からお金を増やすことに心血を注ぎました。資産運用も功を奏し、1億円超の金融資産をお持ちでした。

「お金がかかるコト・モノ」を切り捨てた人生だが…

Sさんは、お酒も飲まず、ギャンブルもせず、車も買わず、ブランドの服、外食、旅行、ゴルフなどのお金がかかる趣味などから目を背けて生きてきたそうです。

むしろ「そんなことにお金を使うのはバカだ」と考えていました。

そんなSさんですから「結婚や子どもはお金がかかる」と、独身を貫いてきたのです。

しかし、いざ老境に差しかかったSさんは、虚しさに襲われるようになったそうです。

たしかにお金があれば老後は安泰かもしれない。でも、日々を楽しむことをせず、「経験値の低い人生」だったのではないか。

「自分の人生は何だったのだろう……」と。

もちろん、私も過度な浪費には反対です。

しかし、人生を楽しむためには、身の丈にあった適度な支出が必要なのも事実です。

人生で最も大切なのは、お金よりも時間。お金はあなたの時間(人生)を充実したものにするための手段なのです。

そして、お金という手段を上手に使うためには、知識が必要です。

「終わりよければすべてよし」

悔いのない老後を過ごし、「幸せな人生だった」と一生を終えるためにも、お金や制度に関する知識を身につけ、若いうちから「正しい準備」をしてほしいと思います。

松尾 拓也:行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家

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