この1年で「売れた・売れなくなった商品」トップ30 物価高が続く中で人々は何を買っているのか調査
東洋経済オンライン / 2025年1月25日 7時50分
また、8位のボディケアは、気温が上昇する夏場には冷却用のミストタイプが、乾燥する冬場には保湿用のミルクタイプが人気となった。お風呂の外で使用するヘアケア用品であるアウトバスヘアケアは11位にランクイン。とりわけ好調なのはトリートメント用のヘアマスクであることから、セルフケア需要の高まりがうかがえた。
6位の大人用紙おむつや10位の生理用品などの紙製品は、南海トラフ地震臨時情報が出された8月に売り上げを大きく伸ばしている。そのほか、12位の浄水器では災害時に使えるポット型が、17位の食品包装用品では食品の保存や調理に使える食品保存バッグが人気となるなど、防災用の需要が拡大した。
「売り上げが落ちた」商品トップ30の顔ぶれ
最後に、売り上げが落ちた商品について確認したい。1位の検査薬や2位のマスクなどは、コロナ禍に急拡大した需要が縮小し、大きく売り上げを落としている。ただし、インフルエンザが流行した12月には、インフルエンザ用の抗原検査キットの販売が急伸した。今後の感染症の動向次第では、販売が伸びていくのかもしれない。
アルコールでは、新ジャンルが5位となった。同じビール類でも、売れたものランキング12位の発泡酒とは対照的だ。2023年10月の酒税法改正により新ジャンルが値上げされ、発泡酒との価格差が縮小したことが影響している。新ジャンルの値ごろ感が損なわれ、需要が落ち込んでいるようだ。加えて、酒税法改正に伴い、一部の商品で新ジャンルから発泡酒に規格変更する動きがあったことも、新ジャンルの売り上げが落ちる要因となった。
木地 利光:市場アナリスト
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