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「プロ野球キャンプ」昭和と令和で全然違う実態 昔はひたすら走って「贅肉」を絞っていたが…

東洋経済オンライン / 2025年1月26日 11時30分

多くのキャンプ地では「ブルペン」を公開している。プロの一線級の投手の投球練習は迫力満点だ。宮崎市のオリックスキャンプでは10人の投手が同時に投げることができる。エース級が競うように投げるさまは壮観だ。

ブルペンには「トラックマン」「ラプソード」などの計測機器が設置されている。投手は投げるたびにタブレット端末を見て投球のデータをチェックしている。

キャンプのもう1つの楽しみは「グルメ」と「グッズ」だ。一軍のキャンプ地には「公式グッズショップ」がある。最近は、「キャンプ限定グッズ」も販売され、好評を博している。ご当地ラーメン、弁当、さらにB級グルメなども好評だ。

今、キャンプ地は宮崎県と沖縄県に大別されるが、西武の二軍は高知で、DeNAの二軍は鹿児島県奄美大島でキャンプを張っている。かつては鹿児島、大分、愛媛、広島などでもキャンプをしていたが、温暖な沖縄と、球場の施設が充実している宮崎に集中している。

宮崎県では、宮崎市でソフトバンク、オリックス、巨人、日南市で広島、西武が一軍キャンプを行っている。

宮崎の気温は、冬場でも比較的温暖なイメージがあるが、寒波の影響で雪が舞うこともあり、必ずしもずっと暖かいわけではない。それだけに、キャンプの始動は10時頃と遅い。またウォーミングアップを入念に行う傾向にある。

宮崎市の3球団は、すべて一、二軍が同じ場所でキャンプを行っている。選手数も多く、見どころも多い。この3つのキャンプ地に出店する店舗は、宮崎市観光協会が募集して入札で決めている。宮崎市の3つのキャンプ地へはJR宮崎駅前からシャトルバスが出ている。

巨人のキャンプ地は球場が3つあり広大

なかでも巨人のキャンプ地、ひなた宮崎県総合運動公園は、エリア内に球場が3つあるなど広大で、場内の移動にはバスや自転車が使われる。今季、一軍は14日に那覇市の二次キャンプに移動する。

日南市の西武(南郷駅)、広島(油津駅)キャンプへは、JR宮崎駅から日南線が通っているが1時間に1~2本程度で時間もかかるため、レンタカーでの移動が便利だ。

両キャンプともに、日南市観光協会がサポートしている。広島の一軍も2月13日に沖縄市の二次キャンプに移動する。

沖縄県は、南からロッテ(二次=糸満市)、巨人(二次=那覇市)、DeNA(宜野湾市)、ヤクルト(浦添市)、中日(北谷町)、広島(二次=沖縄市)、楽天(金武町)、阪神(宜野座村)、日本ハム(名護市)と沖縄本島で9球団がキャンプを行う。ロッテの一次キャンプは石垣島だ。

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