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ローカル鉄道旅行で気をつけたい「熊との遭遇」 風情ある山間の秘境駅に下車するのは危険伴う

東洋経済オンライン / 2025年1月27日 6時30分

早急に効果のある対策が必要

JR北海道のローカル線は、冬は雪対策、雪のない季節は野生動物対策で大変だと感じる。乗客が多ければ対策費用も必要だが、乗客は数えるほどしかいないので、対策費用の捻出も難しいであろう。熊と衝突した場合、安易に乗務員は車外に出ると危険を伴うので、根室本線では熊と衝突の列車が一晩動けなかった例もある。

「青春18きっぷ」のポスターにあるような、山間の無人駅にぶらりと途中下車することは、現実には危険を伴う。筆者も最近、北海道、群馬、富山などを観光中「熊出没注意」の看板を見たことがあり、これらは駅周辺での話である。

鹿や猪などを含めれば日本全国の話になる。放っておけば、観光客、さらに熊の怖さなどを知らない外国人観光客が事故に巻き込まれることだってありうる。鉄道旅行に限らず、自転車、モーターバイクの旅も躊躇するだろうし、車での旅行であっても対応次第では危険を伴うであろう。そもそも野生動物の多い地域への旅行そのものが敬遠されるかもしれない。

台風や大雨であれば、旅行中に遭遇しても日程が台無しになるだけですむが、熊に遭遇してしまったら生命に関わることになる。増えすぎた野生動物対策は自治体や国がはっきりした方向性を持って、現在以上に積極的な対策を考えてほしい。

谷川 一巳:交通ライター

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